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アルトジウスの政治思想と近代社会契約説の源流に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730067
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関千葉大学

研究代表者

関谷 昇  千葉大学, 法経学部, 助教授 (00323387)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード社会契約 / 主権 / 憲法政治 / モナルコマキ / 抵抗権 / 連邦制 / 統治契約 / 宗教戦争 / 共生
研究概要

一昨年から引き続き、近代社会契約説の包括的研究に携わるとともに、思想史的源流に位置するアルトジウスの政治思想研究に取り組む。昨年度の研究成果を踏まえながら、社会契約説の原理的解明を進め、一定の成果を上げることができた。とりわけ、日本と西欧における社会契約説研究--政治思想史と政治哲学の双方を含む--の状況を包括的に捉え、その現状を分析する。ボダン-ホッブスという系譜に圧倒的な比重が置かれた上で社会契約説が把えられてきた状況に対して、アルトジウス-ルソーという系譜における新たな社会契約説原理の可能性があることを確認することができた意味は大きい。
これまで収集した資料の分析を進めていくうちに、その思想的背景が当初の予想以上に複雑かつ多岐にわたることが明らかになってきている。当初は、カルヴィニズム系のモナルコマキとしての認識であったが、それはあくまでも解釈の一系譜に過ぎず、他にも人文主義、カトリック、中世立憲主義、独仏蘭の歴史的伝統主義といった思想的背景が存在しているは明らかとなっている。そうした事情から、予定していた作業が大幅に拡大することになっているが、今後の本格的な成果公表の基礎固めをすることができたと考えている。
アルトジウスに関する個別具体的な研究は現在も進行中であり、現時点での公表には至っていないが、それらの成果も18年度には順次公刊の見通しである。特に、主権原理・補完性原理・連邦主義の新たな理解については公表の成果の中に含まれているが、その思想史内在的な観点についても、公表準備が進んでいる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 非理性の狡知の足跡--政治的理解の探求2006

    • 著者名/発表者名
      ジョン・ダン(関谷昇訳)
    • 雑誌名

      公共研究 2巻4号

      ページ: 162-190

    • NAID

      120007086319

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本における近代社会契約説研究の展開とその意義2005

    • 著者名/発表者名
      関谷 昇
    • 雑誌名

      千葉大学法学論集 20巻2号

      ページ: 149-200

    • NAID

      110004710063

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 社会契約説の応用と実践-その再構成と現代的意義2004

    • 著者名/発表者名
      関谷 昇
    • 雑誌名

      公共政策研究 第4号

      ページ: 44-58

    • NAID

      130008142548

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 戦後日本の主権論と一般意志の原理--憲法と政治をめぐる思想史的考察『憲政の政治学』(坂野潤治・新藤宗幸・小林正弥編)2006

    • 著者名/発表者名
      関谷 昇(共著)
    • 出版者
      東京大学出版会(所収)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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