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協力ゲームにおける配分ルールの公理的分析

研究課題

研究課題/領域番号 15730089
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 理論経済学
研究機関筑波大学

研究代表者

穂刈 享  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (20344856)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードネットワーク形成 / パレート最適性 / 安定性 / 確率的安定性 / コネクションモデル / 共著者モデル / 協力ゲーム / 公理分析 / 配分ルール / 公理的分析 / 凸ゲーム / 準凸ゲーム
研究概要

今年度は協力ゲームの理論の応用分野の1つである「ネットワーク形成のモデル」についての研究を行った。具体的にはJackson and Wolinsky(J Econ Theory,1996)の「コネクションモデル」と「共著者モデル」およびGale and Shapley(Amer Math Manthly,1962)の「マッチングモデル」について以下のような結果を得た。
1.プレイヤーが4人または5人の場合のコネクションモデルにおいては、安定的なネットワークの集合と確率的安定なネットワークの集合は一致することを示した。
2.プレイヤーが5人の場合のコネクションモデルにおいては、3つある安定的なネットワークのうち2つだけがパレート最適なのだが、各期ごとに2人のプレイヤーがランダムに選ばれて新たにリンクを結んだり既にあるリンクを切ったりするダイナミック・プロセスのシミュレーションを行うことによって、長期的にはパレート最適でないネットワークがもっとも実現する可能性が高いということを示した。
3.プレイヤーが4人の場合の共著者モデルにおいては、パラメターの値によっては、安定的ではあるが確率的安定ではないネットワークが存在することを示した。
4.3人対3人のマッチングモデルでMen-optimalなマッチングとWomen-optimalなマッチングともう1つのマッチングが安定的となるようなケースについて、上記と同様のダイナミックプロセスのシミュレーションを行ったところ、長期的に実現する確率がもっとも大きいのは3つめのマッチングであるという結果を得た。
今年度の研究成果の一部は内田誠吾(技官)・飯村允基(大学院生)の両氏との共著の論文「ネットワーク形成のモデルにおける効率性と安定性(1)-プレイヤーが4人の場合のコネクションモデル-」として2006年3月発行予定の紀要『経済論集』に掲載予定。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Consistency implies equal treatment in TU-games2005

    • 著者名/発表者名
      Toru Hokari
    • 雑誌名

      Games and Economic Behavior 51・1

      ページ: 63-82

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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