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ボリス・ブルツクスとソビエト体制形成過程の政治経済学

研究課題

研究課題/領域番号 15730098
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済学説・経済思想
研究機関立命館大学

研究代表者

森岡 真史  立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (50257812)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードブルツクス / ロシア革命 / 社会主義 / ソビエト経済 / 亡命ロシア人 / 『ルーリ』 / 資本主義 / 収奪者の収奪 / ネップ / 土地共同体 / 農業過剰人口 / 農学者大会 / ソヴェト経済 / 二月革命 / 農業改革 / ソビエト
研究概要

1922末から1924年にかけてのブルツクスの亡命直後の活動について,ロシア科学研究所での講義と講演,亡命ロシア人による学術誌に掲載された論文,『ルーリ』等の亡命ロシア人新聞での論説等に基づいて整理と検討を行った.この時期におけるブルツクスの議論は,すでに前年度の論文でとりあげた社会主義の理論的基礎にかかわる問題の他に,(1)ロシア革命,特にその農業革命(土地再分配)の評価,(2)非ボリシェヴィキ的社会主義諸派の責任,(3)西欧およびロシアにおける社会民主主義勢力が克服すべき課題,(4)ソヴェト体制下のユダヤ人問題,など多岐にわたっているが,農民やユダヤ人の状態改善の条件を,私的所有と私的創意に立脚する自由な資本主義経済のもとでの国民経済全体の工業的発展に求める点でその視点は一貫している.これらの点について,「ブルツクスの追放と亡命直後の活動」にまとめた.
上記の研究と並行して,十月革命後の経済的・社会的変革過程について,「収奪者の収奪」という観点から,この間新たに公刊された文書資料集等も利用しながら,その特徴の把握を試みた.この研究では,革命後の破壊が,レーニンの革命政権による「上からの収奪」だけによるものではなく,人民大衆による「下からの収奪」の帰結でもあることを示した.このことは,革命の帰結の責任をボリシェヴィキのみに求めることに反対するブルツクスの立場の正当性を裏付けるものである.論文「資本主義の多様性と経済理論」では,ブルツクスの議論とも多くの点で重なる原題制度派経済学の議論をとりあげながら,資本主義を多様な諸制度の複合体としてとらえることの意義とその理論化の困難さについて考察した.
なお,ブルツクスの活動のうち,十月革命以前の時期と,亡命後半の時期については,研究期間を通じて一定の整理を終えており,早期に論文としてまとめる予定である.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ブルツクスの追放と亡命直後の活動2006

    • 著者名/発表者名
      森岡真史
    • 雑誌名

      立命館国際研究 19巻1号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] レーニンと「収奪者の収奪」2005

    • 著者名/発表者名
      森岡真史
    • 雑誌名

      レーニン 革命ロシアの光と影 第2章

      ページ: 33-59

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 資本主義の多様性と経済理論2005

    • 著者名/発表者名
      森岡真史
    • 雑誌名

      季刊 経済理論 42巻3号

      ページ: 29-41

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 初期ネップ下の提言にみるブルツクスの経済発展観2004

    • 著者名/発表者名
      森岡真史
    • 雑誌名

      ロシア・東欧学会年報 32号

      ページ: 162-174

    • NAID

      130002001301

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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