研究課題/領域番号 |
15730159
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
川西 諭 上智大学, 経済学部, 助教授 (90317503)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 行動ファイナンス / 心理学 / 効率市場仮説 / 非対象情報 / 裁定取引 / 認知心理学 / 社会心理学 / 情報の非対称性 / 進化ゲーム理論 / 投資戦略の多様性 |
研究概要 |
(1)行動ファイナンス・ワークショップの開催とその成果 6月20日に行動ファイナンス研究の専門家を全国から集め、互いの研究報告を基にした意見の交換を行った。報告者・報告タイトル・要旨等は下記のURLに公開している。 http://pweb.sophia.ac.jp/ ̄s-kawani/bfworkshop.html 研究代表者自身も本プロジェクトで進行中の研究の概要について報告し、参加者から有益なコメントを頂戴することができた。 (2)論文の執筆と報告 本研究で昨年度から執筆中の論文を改定し、本年度は日本ファイナンス学会、およびLondon School of EconomicsのFinancial Market Group(以下FMG)の研究会で報告(後者英語による報告)を行った。この研究は投資情報をめぐる機関投資家間の駆け引きが投資戦略の多様性と行動の不安定性の原因となる理論的可能性を考察している。日本ファイナンス学会の報告では、討論者の高橋大志先生からコンピュータシミュレーションによる分析の可能性について有益なコメントを得ることができた。FMGの研究会では、清滝信宏先生及びJP Zigrand先生から価格の内生化についての有益な示唆を頂いた。価格の内生化の問題については、昨年度の日本経済学会で倉澤資成先生から指摘された問題であり、これに解決の方向性が見えてきた。 (3)英国における心理学研究者との交流 LSEのGeorge Gaskell教授は社会心理学を経済分析に応用する研究を行っており、教授の講義に参加し社会心理学における人間行動に対する考え方がいかに経済学で想定するものと異なるかについて多くのことを学ぶことができた。社会心理学における研究と経済学における研究の統合を現在模索している。これが可能となれば、両分野における知見を有効に活用し、経済現象の解明に大いに貢献できるものと期待される。
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