研究課題/領域番号 |
15730177
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤井 敦史 東北大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (60292190)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 社会的企業 / NPO / ソーシャル・キャピタル / 社会的協同組合 / 社会的起業家 / コラボレーション / コミュニティ・ビジネス |
研究概要 |
平成17年度は、第一に、平成16年度の調査でヒアリングを行った英国社会的企業の中間支援組織SEL(Social Enterprise London)が出版したブックレットIntroducing Social Enterprise by Social Enterprise Londonの翻訳を、北島健一氏(松山大)、清水洋行氏(東京学芸大)等と共同で行い、「社会的企業とは何か-イギリスにおけるサード・セクター組織の新潮流-」という表題で生協総合研究所から出版することができた。このブックレットは、非常に多様なために、これまで全体像を把握しにくかった英国社会的企業について、典型的かつ具体的な事例も踏まえつつ包括的に説明したものであり、日本の研究者のみならず、実践家に対しても有用な書物だと言えるだろう。また、第二に、平成16年度に行ったイタリア・トレント県の社会的協同組合に関する調査研究を補強するために、社会的協同組合の発展を支えている制度的文脈や社会的背景について、主として文献研究を行い、それらを元に、2005年10月15日に行われた日本協同組合学会大会において「『福祉国家のリストラクチャリング』と社会的企業」と題する報告を行った。本調査研究を通じて、社会的企業が、各国ごとの制度的背景(法制度、補助金・事業委託制度)や社会的基盤によって、深く埋め込まれていることが理解でき、とりわけ市場競争を重視する英国社会的企業とローカル・コーポラィズム的な構造と密接に結び付いているイタリア社会的協同組合という極めて対照的な社会的企業のありようが存在することを把握することができた。
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