研究概要 |
1 前年度までの研究成果を踏まえ、研究課題に密接に関連する「境界のないキャリア」概念の日本における適用可能性を探るための質問票調査を実施した。調査は主として伝統的な日本的経営下にある30代ホワイトカラーを主たる対象として、また企業・産業横断的に実施された。データの分析の結果、30代ホワイトカラーのうち、より職務経験のある下位年代がより「境界のないキャリア」志向であり、理論的に新しいと考えられるキャリア志向の形成には、企業内での経験・さらには人的資源管理施策が影響していると考えられる。本研究では、キャリアという個人ベースの視点での今後の方向性と、独自能力の形成と維持を目的とした企業の人的資源管理のあり方についての統合的視点を模索してきたが、この調査結果でこの視点の有効性が一定程度確認されたといえる。同時に、この視点にもとづく分析枠組みのさらなる精緻化のために考察すべき課題もいくつか特定された。 2 1の成果を次頁のもの以外に下記で発表した。 <査読付予稿論文> 2005年7月"Exploring the feature of Japan's thirties white-collars developing the boundaryless career." (co-author : Hideo Misaki) Paper presented at EGOS 21st conference, Berlin, Germany <学会発表> 2005年7月"Exploring the feature of Japan's thirties white-collars developing the boundaryless career." (co-presenter : Hideo Misaki) EGOS 21st conference, Berlin, Germany
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