研究課題/領域番号 |
15730199
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
四宮 由紀子 近畿大学, 経営学部, 助教授 (90319749)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 国際経営 / ホテル経営 / 海外進出 / 海外撤退 / 対外直接投資論 / non-equity / 多国籍企業 / サービス・マネジメント / ホテル・マネジメント / 直接投資 |
研究概要 |
今回の調査では、大きく分けて2つの調査実績を得ることが出来た。 まず第一に、われわれは、日本ホテル企業の国際経営の成果と問題点、および国際競争力を問うことを目的として、「日本ホテル企業の国際経営に関する意識調査」と題する質問票調査を行った。今回の意識調査で特徴的な点は、調査内容を3部に分けたことであり、「ホテル親会社の国際経営」と、「日系海外ホテルの国際経営」、そして「撤退した日系海外ホテルの国際経営」それぞれに関して意識調査を行うことができた。特に、撒退した日系海外ホテルについても調査対象の範囲を拡げた点は、本研究で初めて試みられた特異的な研究であり、そこには現存する日系海外ホテルと撤退した日系海外ホテルを比較することにより両者の差異を明確にしようとする意図がある。質問票調査の分析の結果によると、日本ホテル企業の国際経営の特徴と問題点がいくつか明らかにされた。日本ホテル企業は、海外に進出した単体ホテルのオペレーションにはさほど問題を感じていなかった。しかし、日本のホテル企業は国際的なブランド競争力とマーケティング力に問題があると感じており、総合的なチェーン・マネジメントが上手くいかないという問題点を持っている。また、その競争劣位から、「依頼による進出」という日本ホテル企業に特異な国際企業行動が明らかになった。 第2に、アジア諸国(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)のホテル企業に対して聞き取り調査を行った結果、日本ホテル企業との相違点がいくつか明らかにされた。それは、1)トップ経営陣の意思決定の在り方(意思決定権限の範囲やスピード)、2)リノベーション(改装)等のコストのかけ方や追加投資への考え方の相違である。
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