研究課題/領域番号 |
15730201
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 京都産業大学 (2005) 大阪国際大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
中野 幹久 京都産業大学, 経営学部, 講師 (70351690)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
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キーワード | ロジスティクス / ビジネス・ゲーム / システム思考(システムズ・アプローチ) / 需要予測 / 知識創造 / ロジティクス / 部門間計画統合 |
研究概要 |
平成17年度は、前年度に提示した「協働的システム構築型」と呼ぶ、日本の先進企業の事例研究から導出したロジスティクス概念の実践を担う人材育成のあり方を検討するために、大学におけるロジスティクス教育および企業における人材育成の実態に関する調査を行った。 まず大学におけるロジスティクス教育については、全国40校のシラバスを調査して、ロジスティクス関連科目の有無を確認した。その後、12校を対象にインタビュー調査を実施し、専門科目や演習科目を担当している教員からロジスティクス教育の方針・内容・工夫などを取材した。 次に企業における人材育成については、加工食品および日用雑貨業界の15社に対してインタビュー調査を行った。ただしインタビューでは、ロジスティクスに関する人材育成施策を体系的に実践している企業はほとんど見られず、主としてOJTによる人材育成を行っているとのことであったため、企業の実態を調査するというよりも、個人の経験にもとづいた意見を伺うという形式をとらざるをえなかった。 上記の調査結果にもとづいて、全体最適思考を体得させるロジスティクス教育の必要性について考察するとともに、ビジネス・ゲームを使ったロジスティクス教育に関する提案を試みた。これは、サプライチェーンを構成する企業群のロジスティクスにおける、トレード・オフ関係にある構成要素について、ビジネス・ゲームを使って、プレーヤー同士がやりとりしながら、さまざまな意思決定を行うとともに、そのマネジメント・プロセスを振り返り、検討会や共同報告会、実務に見られる効果的なマネジメントや制約条件などとの比較を通じて、ゲームでの成功や失敗の要因に対する考察を深めることにより、システム思考を体得することを目的としたロジスティクス教育である。
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