研究課題/領域番号 |
15730208
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
須貝 フィリップ (SIDEL Philip) 国際大学, 大学院・国際経営学研究科, 講師 (40350722)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Mobile Consumer / Mobile Marketing / Network Loyalty / Handset Loyalty / Mobile Internet / Mobile Content / モバイルインターネット / 消費者 / 行動 / Theory of Reasoned Action / パネルスタディ / モバイル利用 / 携帯電話のアップグレード |
研究概要 |
日本におけるモバイル・インターネット(以下モバイルネット)や世界の様々なマーケットの成長に関し、多くの識者が、一般的な消費者行動は、そのようなモバイルテクノロジの使用により変化してきたと指摘している。しかしながら今日まで、モバイルコンテンツや携帯端末使用に関係する彼らの行動の決定要因や裏付けを探求し、定義する実証研究はほとんど行われてこなかった。そこで、本研究の目的は、態度や規範的要因が、モバイルネットに関連する四つの詳細な行動、(1.無料のモバイルネットコンテンツ及びサービスサイトへのアクセス、2.有料のモバイルネットコンテンツ及びサービスサイトの利用、3.モバイルネットコンテンツのダウンロードとその使用、4.携帯端末のアップグレード)、を取ろうとする消費者の意図にある、という役割を決定付けることにある。 モバイルネット使用と携帯端末のアップグレード行動における説明的モデルは、携帯端末のアップグレードへの意図が態度と規範的信念の両方に深く影響していることを発見することで、開発されてきた。しかしながら、態度と規範的信念という二つの可変要素は、有料のモバイルネットコンテンツサイトの利用意図、及びコンテンツのダウンロード行動との明確な関係性を示しておらず、一方で、無料モバイルネットコンテンツサイトの使用に関する行動へのかすかな影響を示しているのみである。その代わりとして、過去の利用数や前月の携帯使用料金、またその中のパケット料金を含む過去の行動は、引き続いてモバイルネットを使用し消費するという行動に関してより高い予測精度を持している。これらの結果は、習慣こそが、モバイルコンテンツ使用において以前に仮定されたものより重要な役割を担っており、将来の日本人携帯消費者の行動を決定付ける上で態度や規範的要因、使用意図への影響を上回っていることを示している。
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