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CS戦略と業績評価・報酬システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730213
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関小樽商科大学

研究代表者

梶原 武久  小樽商科大学, 商学研究科, 助教授 (30292080)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード品質コスト / 日本的品質管理 / 顧客満足度 / 業績評価 / トレード・オフ / 日本型品質管理 / 品質コストシステム / インセンティブ報酬 / 業績評価システム / ROQ(Return on Quality) / 主観的業績評価 / 非財務的業績指標 / 業績評価指標 / 成果主義 / TQM
研究概要

電子機器メーカーのA社を対象とするフィールドスタディを実施した。とりわけ、同社において過去に蓄積されてきた品質コストデータの分析に取り組んだ。現状は暫定的な分析段階であるが、分析結果は概ね以下の通りである。品質の作り込みと継続的学習が重視される日本的品質管理のもとでは、予防コストと評価コストを維持するか、もしくは削減しながら、失敗コストの削減が可能であると考えられてきた。しかし分析結果によれば、品質コストデータの蓄積が開始された1992年から1996年までは、上記の関係がみられるが、それ以降においては、予防コストや評価コストに減少がみられる一方で、失敗コストが横ばい、もしくは上昇傾向にあることが明らかになった。この分析結果は、従来の定説とは大きく異なるものであることから、今後、なぜこうした分析結果が得られたのかについて検討を進めていく必要があると考えられる。
また過去の失敗コストが、将来の出荷額に及ぼす影響についても検証を行った。暫定的な分析結果によれば、5期前の内部失敗コストが、現在の出荷額にマイナスの影響を及ぼすことが示された。一方、外部失敗コストが出荷額に及ぼす影響については検出することは出来なかった。これらの分析結果が得られた理由としては、内部失敗コストが増加することによって、手直しや補修が発生するために、通常の生産活動が制約されると考えられる。また外部失敗コストが出荷額に及ぼす影響を検出することが出来なかったのは、同社の主要製品が、産業材であること、また外部クレームについては、手直しや補修が行われないことが主要な原因であると考えられるが、今後さらに検討が必要である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (8件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] ROQアプローチによる日本的品質管理の再構築2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      ビジネスインサイト 13・1

      ページ: 30-47

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本企業における品質コストマネジメント実践の多様性とその規定要因2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      原価計算研究 29・2

      ページ: 44-55

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ROQアプローチによる日本型品質管理の再構築2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      ビジネスインサイト 13・1(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 品質コストシステム実践の多様性とその規定要因2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      原価計算研究 29・2(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本企業における主観的業績評価の意義と特質2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      管理会計研究 未定(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本型品質管理とインセンティブ報酬2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      會計 167・3

      ページ: 76-89

    • NAID

      40006642443

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本企業における品質コストシステムの現状と課題2005

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      経理研究(中央大学経理研究所) 48

      ページ: 271-284

    • NAID

      40007027510

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本企業の品質改善活動と業績指標の選択2004

    • 著者名/発表者名
      梶原武久
    • 雑誌名

      商学討究(小樽商科大学) 55・1

      ページ: 171-199

    • NAID

      110000936077

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 梶原武久: "顧客満足度と報酬システム:IT企業の事例に基づく考察"會計. 165・3. 70-82 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 谷武幸編(共著): "成功する管理会計システム-その導入と進化"中央経済社. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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