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現代日本の建設産業における飯場型労働の構造と再編に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730232
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関弘前大学

研究代表者

山口 恵子  弘前大学, 人文学部, 助教授 (40344585)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード建設業 / 飯場 / 日雇労働 / 寄せ場 / 山谷 / 野宿者 / ホームレス / 下層労働市場 / 社会学
研究概要

1.本研究では、関東圏の建設業労働者の就労構造の変容について、とくに飯場などの職住一体化した職場の実態に焦点をあてて明らかにすることを目的としている。本年度は研究の最終年度にあたり、建設業事業主への聞き取り調査の追加調査とその整理・分析、これまで収集した建設業・日雇労働・野宿者に関する資料・データの分析、およびこれらの成果を生かした博土論文の執筆を中心に行った。
2.建設業の各種統計データの分析から、中小の建設業事業所が増加していること、また政策関連の資料の分析から、厚生労働省および国土交通省を中心として建設業の「近代化」が強力に目指されてきたことなどが明らかになった。
3.昨年に引き続き、建設業事業主の聞き取り調査に関して、追加調査を行った。調査からは、90年代以降、建設業は劇的に変化し、事業所ではミニマムな雇用につとめていること、また、建設業の雇用の「近代化」(管理化)がいっそう進行し、それが日雇労働者の雇用に少なくない影響を与えていること、それによって「現金」(日々払い)の就労形態の労働者は働きにくくなっていることなどが、より詳細に明らかになった。この成果を中心に、第78回日本社会学会大会(於法政大学)において、「野宿者をめぐる排除と抵抗(3)--東京圏における下層労働市場の再編」として、報告を行った。順次これらは学術論文として発表予定である。
4.本研究課題の成果を中心にすえて、学位論文を作成し、2006年に学位を取得した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 建設業における飯場の労働条件2006

    • 著者名/発表者名
      山口 恵子
    • 雑誌名

      都市の変容と野宿者(博士学位論文)

      ページ: 75-88

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 建設業の「近代化」と下層労働市場の変容2006

    • 著者名/発表者名
      山口 恵子
    • 雑誌名

      都市の変容と野宿者(博士学位論文)

      ページ: 89-103

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 大都市における貧困の空間分布-1975〜2000年のセグリゲーションの様態2005

    • 著者名/発表者名
      山口恵子
    • 雑誌名

      貧困と社会的排除-福祉社会を蝕むもの

      ページ: 147-167

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 貧困の空間分布2004

    • 著者名/発表者名
      山口恵子
    • 雑誌名

      新編東京圏の社会地図1975-90

      ページ: 189-207

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 山口恵子: "最末端飯場労働の実態にみる現代の飯場制度"平成11-14年度基盤研究(A)(1)「現代日本に於ける寄せ場の実態」成果報告書. (未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山口恵子: "現代社会における下層労働市場の労働条件"季刊 シェルタレス. 20(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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