研究課題/領域番号 |
15730269
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 桃山学院大学 (2004-2005) 神戸親和女子大学 (2003) |
研究代表者 |
黒田 隆之 桃山学院大学, 社会学部, 専任講師 (40351770)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 障害者 / 生活支援 / 会話分析 / 障害者福祉 / 社会福祉 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、ビデオデータの分析(ビデオデータから会話のトランスクリプトを作成し、基本的な会話の方法について検討するとともに、会話の順番取りや隣接対などの分析概念に基づいて分析を行う)と分析内容の検討(他の研究者や生活支援者とともに、コミュニケーションのとり方に関してディスカッションを行い、分析内容に検討を加える)を行った。ある程度の分析結果がまとまるごとに、調査対象となっている利用者や支援者などとともに、ディスカッションを行い、研究と実践の乖離をできるだけなくそうと努力しているが、論文としてまとめられるに至っていない。 科学研究費補助金としての研究計画期間は終了するが、今後も引き続き、本研究に取り組んでいきたいと考えている。コミュニケーションが困難な障害のある人とその支援者との会話は、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションが非常に複雑に組み合わされて行われている。言葉を発することができない人を対象とする会話分析の先行研究がほとんどなく、分析枠組みの構築作業から研究活動を行っているため、当初の研究計画の予定よりも大幅に遅れている現状がある。利用者と生活支援者の会話分析の結果の普遍化はかなり困難であることがわかってきたので、質的な研究方法も視野に入れ、個別的具体的な事例検討としてまとめざるを得ない側面もあるが、しかし、今後は、さらに分析の場面を限定したり、分析枠組みに新たな視点を導入することで、現状を突破していきたいと考えている。
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