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IAT(潜在的連合テスト)を用いた潜在的および顕在的な性ステレオタイプ化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730278
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会心理学
研究機関信州大学

研究代表者

潮村 公弘  信州大学, 人文学部, 助教授 (20250649)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード潜在的態度 / 顕在的態度 / IAT / 潜在的自己意識 / ジェンダー意識 / 自己ステレオタイプ化 / 性別混成状況 / 性的顕現性 / 自己意識
研究概要

平成15年度の成果を踏まえた上で、新たに、少数派側条件に割り当てられる人物にはサクラ(実験協力者)を用いる。サクラは、ディスカッション場面において予め定められた行動(2条件:性役割分業を肯定する発言、性役割分業を否定する発言)をとる、という実験操作を加えた実験研究を遂行した。性別混成状況下での自己意識・自己ステレオタイプ化については、複数の競合仮説が存在し、依然として解決をみていないテーマである。本研究では、ディスカッションが公的な状況としてなされる条件と私的な状況としてなされる条件も設定された。従属変数としては、意識的で顕在的な測度(評定尺度)と、非意識的で潜在的な測度の両者を用いた。非意識的な測度としては、IAT (Implicit Association Test)技法群に属する新しい測度であるGNAT (GO/No-go Association Task)を採用した。この手法は、複数の概念に対する潜在的な選好を各々の概念ごとに独立に測定できる新しい手法である。主たる知見としては、自己に対する顕在的なステレオタイプ化測度については、ディスカッションが公的な状況としてなされる条件においては、男性実験参加者も女性実験参加者も自己の女性性を反ステレオタイプ的に自己評定していたことが見出され、創られた性差として捉えうるような回答パターンが男女いずれにおいて示されていた。その一方、潜在的な測度の結果は高度に複雑なパターンを示した。このことは、ディスカッション場面という伝統的な区分での男性的特性が発揮されやすい傾向にある場面において、性別分業を肯定する/あるいは否定するという明確な主張を向けられることが、少なくとも大学生実験参加者にとっては複雑性の高い課題であったことが関係していよう。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The Relationship Between Implicit/Explicit Self-Esteem of East Asians by IAT Paradigm.2004

    • 著者名/発表者名
      Kimihiro SHIOMURA
    • 雑誌名

      American Psychological Society, Annual Conference Book (16)

      ページ: 221-221

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 性別混成状況下における潜在的/顕在的自己ステレオタイプ化-少数派効果, 多数派効果の再検証-2004

    • 著者名/発表者名
      潮村公弘
    • 雑誌名

      日本心理学会大会発表論文集 (68)

      ページ: 660-660

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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