研究課題/領域番号 |
15730279
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡部 幹 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (40241286)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 交換 / 制度 / サンクション / 公平 / 罰 / 信頼 / ソーシャルキャピタル / ゲーム理論 / 社会的交換 / ただ乗り / 人質 |
研究概要 |
社会的・経済的な資源の交換において、「自分を裏切るようなことはしないだろう」という信頼を相手から得るためにはどのような制度的アレンジメントが必要かに関して行った前年度の研究結果を邦文と英文の雑誌論文として発表した。これらの論文は自分のただ乗りに対して罰を与えるような制度を自ら採択することの効果を調べたもので、そのような制度を自ら採択することにより相手からの信頼を得ることができるという知見を6つの実験により確かめたものである。これに加え、人が資源交換で裏切り行為をとった者に対してどのような罰を与えようとするのかを、質問紙と行動実験により調べた。その結果、人々は罰を「戒め」と「報復」の2つに分けて考えていることがわかり、実際の行動ではそれらを使い分けていることが示唆された。そのような罰にかかるコストを上手く回避する戦略もありえることが、別に行ったコンピュータシミュレーション研究において明らかとなった。その他、日米で資源分配の比較を行う実験を通じて、公平性の発揮画面が文化によって異なり、それがそれぞれの文化での特有の交換体系を形作っている可能性のあることがわかった。具体的には、米国人は相手が寛容であればあるだけ、その寛容さの許す限り自己利益を追求しようとし、相手が寛容かどうかわからない場合に公平性を発揮するのに対し、日本人は相手が寛容だと分かる場合には公平性を発揮し、わからない場合にはむしろ自己利益を追及する傾向のあることが明らかとなった。以上の知見は、国内の学会で発表された。
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