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攻撃行動の生起過程における社会的情報処理と感情処理能力の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15730305
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育心理学
研究機関美作大学

研究代表者

坂井 明子  美作大学, 生活科学部, 助教授 (80299247)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード攻撃性 / 社会的情報処理 / 感情処理過程
研究概要

本年度は,攻撃性の3タイプ(反応的表出性攻撃,反応的不表出性攻撃,道具的関係性攻撃)と社会的情報処理過程との関連についてさらなる検討を重ねた.社会的情報処理過程のうち反応評価過程を中心にその特徴を明らかにした研究の成果が,「小学生における3タイプの攻撃性が攻撃反応の評価および結果予期に及ぼす影響(教育心理学研究,52,298-309)」としてまとめられた.また,反応評価過程に感情処理過程を盛り込み,その詳細な特徴を検討するための調査について分析を進めた.この調査は小学児童(4〜6年生)を対象にし,児童用P-R攻撃性質問紙(「小学生用P-R攻撃性質問紙の作成と信頼性,妥当性の検討(心理学研究,75,254-261.)」で標準化を完了)と共に,本研究のために作成した質問紙を使用した.表出性攻撃・関係性攻撃の各攻撃性が高い児童は低攻撃児に比べ,攻撃行動喚起事態での攻撃行動の社会的情報処理(反応評価)に歪みを示したが,特に高関係性攻撃児の社会的情報処理の歪みは多岐にわたり,彼らが学校現場での問題となる可能性を示唆した.さらに,高関係性攻撃児は相手から実際に被害を受けるという,攻撃行動喚起事態の程度が高い場合に相手に対する共感を低下させており,それが彼らが関係性攻撃行動を実際にとる一因である可能性が示された,さらに,内外の研究の文献的検討をおこない,成人の研究で問題とされている健康状態や児童のその後の発達との関連が重要視されている適応について論じた.その成果は「児童の攻撃性と適応および健康(美作大学・美作大学短期大学部紀要,50,1-6.)」としてまとめられた.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 児童の攻撃性と適応および健康2005

    • 著者名/発表者名
      坂井明子, 山崎勝之
    • 雑誌名

      美作大学・美作大学短期大学部紀要 50号

      ページ: 1-6

    • NAID

      120006307410

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 小学生における3タイプの攻撃性が攻撃反応の評価および結果予期に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      坂井明子, 山崎勝之
    • 雑誌名

      教育心理学研究 52巻3号

      ページ: 298-309

    • NAID

      110001889142

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 小学生用P-R攻撃性質問紙の作成と信頼性,妥当性の検討2004

    • 著者名/発表者名
      坂井明子, 山崎勝之
    • 雑誌名

      心理学研究 75巻3号

      ページ: 254-261

    • NAID

      130002027392

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 坂井明子, 山崎勝之: "攻撃性概念の細分化と形成過程"美作大学・美作大学短期大学部紀要. 49. 1-7 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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