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法則発見学習事態におけるメタ認知の脳過程に関する電気生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730306
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育心理学
研究機関九州女子大学 (2005)
九州ルーテル学院大学 (2003-2004)

研究代表者

岩木 信喜  九州女子大学, 人間科学部, 助教授 (80341593)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード法則発見課題 / 2-4-6課題 / 背理法 / 事象関連電位 / フィードバック関連陰性電位 / フィードバック関連陽性電位
研究概要

目的
問題解決事態におけるフィードバック刺激(FB)の認知が教育の影響を受けるかどうかを検討した.
方法
対象者:大学生23名のうち11名を教育あり群,残りを教育無し群に割り当てた.課題と手続き:被験者は2-4-6課題を改変した課題を行った.1ブロックは9試行からなり,各試行ごとに仮説(例:偶数)と検討内容(例:奇数が当てはまるかどうか),及び,具体例(例:1,3,5)が用紙に記入されていた.9試行の内訳は,仮説の単純な確証を行う試行,仮説の矛盾を検知する試行,仮説の矛盾が検知されない無矛盾試行がそれぞれ3試行ずつであった.被験者はそれをゆっくりと音読し,具体例が真の法則に当てはまっているかどうかのFB(YesかNo)を視覚的に受けた.FBは被験者がボタンを押すことによってディスプレイ上に呈示された.そのFBを受けて,被験者は検討したことが真の法則にどの程度関連していると現時点で考えられるかを5段階で評価した.被験者は2ブロックの練習の後,計15ブロックの本試行を行った.教育あり群には,矛盾の検出が課題遂行方略として有効なことであり,ポジティブな意味を持つことを教示し,その教示のもとで練習を行った.脳波の測定と分析:脳波は,両耳朶の平均電位を基準として,前頭部,中心部,頭頂部から導出した.FBを与えた時点を基点(0時点)として脳波をFB前700ms(ボタン押し前200ms)からFB後800msまでを加算した.
結果と考察
事象関連電位は全般的にいって,FB呈示前の随伴陰性変動が教育あり群で減衰していた.そのため,フィードバック陰性電位(FN)については,Cz部位のFB呈示後250msから350msまでの区間平均電位を,その直前の陽性成分の区間平均電位(150ms〜200ms)を基準(0V)として測定した.
視察では,教示無し群におけるFN振幅は確証試行よりも矛盾試行のほうがより陰性であり,過去2年間の研究結果を支持するものであった.しかし,そのような傾向は教示あり群では認められなかった(これらの群間の差異,つまり交互作用は統計的には支持されなかった).矛盾の検出が課題遂行方略として有効であるとする教示によって,矛盾事態に対するネガティブな反応が低減し,それがFN振幅の低下につながったのではないかと推察される.しかし,今後人数を増やして再確認することが必要である.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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