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家畜豚における道具的学習事態の開発と基礎的認知・学習能力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730332
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験心理学
研究機関金沢大学

研究代表者

谷内 通  金沢大学, 文学部, 助教授 (40324058)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードブタ / オペラント条件づけ / 採餌方略 / 観察学習 / 離散オペラント / セルフ・スタート / 視覚弁別 / オペランド条件づけ / 探餌行動 / 飽和 / 馴化 / 反応形成 / 計数 / 学習心理学 / 自由オペラント / 消去 / シャトリング
研究概要

本年度は第一に,昨年度に引き続き,レバー押し行動のオペラント条件づけにおいて,操作子であるレバーと給餌場所である餌箱の距離を数段階で操作する実験を行った。その結果,餌箱で採餌するまでのレバー押し回数は操作子と餌箱の距離の大きさと比例して増加することが明らかとなった。このことから,ブタは操作子と給餌場所の往復に要する運動コストを低減するためにレバーのまとめ押しによる餌のため込み行動を行っていることが示された。また,この実験による副次的な知見として,ブタは豚房内の操作子と畜舎内の通路に置かれた餌箱間の比較的長距離を安定して"自発的に"往復可能であることが確認された。この知見は,報酬訓練による産業場面によるブタの行動制御に応用可能性を持つと考えられる。
第二に,ブタにおける観察学習の可能性について検討した。モデルブタにレバー押しを学習させた。被験体である観察ブタについては,モデル観察セッションと自らの試行錯誤セッションを交互に実施し,モデル観察がレバー押し行動の試行錯誤学習を促進する可能性について検討した。しかし,明確なモデル観察の効果を確認するには至らなかった。観察学習のメカニズムと本研究自体の関連性について理論的に検討した。
第三に,視覚弁別等の検討には,離散オペラントと呼ばれる学習事態を用いて,反応毎に刺激パネル等の操作子から動物を離れきせることが必要である。しかし,従来の研究では,成ブタを自在に移動させる技術がないために,ミニブタや子ブタを使用せざるを得なかった。この問題について,刺激提示を条件性強化子とした逐次接近法を用いることにより,反応後に操作子,(弁別刺激)から自発的に離れさせる行動を形成し,セルフ・スタート型試行を成ブタに学習させることに成功した。この事態において,白黒の視覚弁別学習の成立を確認した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 産業的な飼育条件下におけるブタのレバー押し反応のセッション内減少2005

    • 著者名/発表者名
      上野糧正, 谷内 通
    • 雑誌名

      動物心理学研究 55巻2号

      ページ: 65-69

    • NAID

      110003495174

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 動物心理学の応用を考える:家畜動物の管理を中心に2004

    • 著者名/発表者名
      谷内通
    • 雑誌名

      基礎心理学研究 23・1

      ページ: 90-94

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 産業的な飼育条件下におけるブタのレバー押し反応の形成,獲得,消去,および自発的回復2004

    • 著者名/発表者名
      上野糧正, 谷内通
    • 雑誌名

      動物心理学研究 54・2

      ページ: 87-97

    • NAID

      110003162309

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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