研究課題/領域番号 |
15730352
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥居 朋子 名古屋大学, 高等教育研究センター, 講師 (10345861)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 高等教育 / マネジメント / インスティチューショナルリサーチ / 意思決定 / スオラテジック・プラン / 経営情報システム / アセスメント / レポート / ストラテジック・プラン |
研究概要 |
平成16年度は、前年度に実施した高等教育マネジメントにおけるインスティチューショナル・リサーチ(Institutional Research以下IRと略記)の実効性に関する研究で得られた知見をもとにIRの国際学協会(Association for Institutional Research第44回年次大会、2004年5月31日。米国マサチューセッツ州ボストン)において、「Institutional Management in the National Universities of Japan」を口頭発表(名古屋大学高等教育研究センター・中井俊樹助教授と共同)した。国際的な競争化が進み、かつ国からの財政支援が減少しつつある日本の高等教育機関においては、欧米に比して機関のマネジメントの基盤となるIR機能が未成熟であり、IR部門の組織化が重要な課題であることが明らかにされた。 さらに、海外の大学における特色あるIRの活動事例を追跡調査する観点から、米国ミシガン大学への訪問や、同国ハワイ大学、インディアナ大学、ミネソタ大学、豪州メルボルン大学、ウェスタンオーストラリア大学のIRの最新動向に関する資料収集を行った。 以上の調査で得られたデータを総合的に分析し、研究論文にまとめた。総じて、米国及び豪州の大学では自律的な組織運営を担保するため、定量的及び定性的データに基づき大学の活動状況を分析し、次期のプランニングに反映させていくIR部門が標準的に基幹組織として配備されていることが確認された。特に、財務データを根拠とした意思決定の局面においてIRの実効性が認められた。とりわけ、米国の事例では資源配分の決定と直結した財務分析に活動の重点をおく傾向がみられたこと、豪州では教育の質的保証に密接に関わる教育満足度調査等の企画立案及び実施が業務の中心であったことが明らかにされた。
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