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生涯学習社会における学校・地域の相互発展的な音楽学習に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730387
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教科教育学
研究機関日本女子大学 (2005)
山形大学 (2003-2004)

研究代表者

丸林 実千代  日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (20282197)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード学校と地域 / 生涯音楽学習 / 地域オペラ / 市民参加型 / 音楽学習 / 学習権 / 社会教育の音楽 / 地域の音楽活動 / 成人音楽学習 / 音楽教育 / 生涯学習
研究概要

本年度は研究の最終年度にあたる。そこで本年度は研究の総まとめとして過去3年間の研究成果を分析し、学校・地域の相互発展的な音楽学習の状況解明、そして今後の課題を明らかにすることに焦点化し研究を行った。
研究対象の茨城県日立市では「オペラのまちづくり」の施策のもと、多くの音楽活動が展開されておりその成果も蓄積されつつあった。たとえば、地域の音楽活動者が学校にアプローチするという活動である。本研究開始時にはこれによって学校音楽教育の活性化、そしてその学習成果の地域への還元などによる相互発展性が期待された。
しかし、研究の遂行過程において年々学校が閉鎖的になり相互発展的な音楽学習は実現困難な状況にあることが明らかになってきた。その原因は音楽教育や学習の純粋な原理的問題ではない。それは近年の子どもに係る犯罪の増加から学校がセキュリティを強化したことに最大の原因があった。このような学校音楽教育の状況はあったものの、地域における音楽活動は盛んになされており、この研究期間の最大の企画は平成17年8月に行われた市民参加型野外オペラ「カルメン」である。この企画に参加した子どもを含む多く市民は、その練習過程において音楽の技能面・心情面の成果をあげていた。また、この企画終了後子ども対象のオペラワークショップが計画され、実施されている。
3年間の研究の結果、学校・地域の相互発展的な音楽学習には、学校側の様々な制約を原因とする大きな課題があることが指摘された。しかし、地域における音楽学習では子どもから大人までの柔軟で創造的な音楽学習形態の可能性が多く潜在しており、そこでの市民の音楽学習の成果としての音楽的発達が期待できると考えられた。生涯学習社会においては自由な音楽活動を学習権として保障されなくてはならない。今後、この権利を保障するためにも地域での音楽活動の可能性を追究していくことが、次の研究課題である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 音楽活動を生涯音楽学習として捉える視点2004

    • 著者名/発表者名
      丸林 実千代
    • 雑誌名

      音楽教育史研究(音楽教育史学会) 第7号

      ページ: 33-33

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 戦後音楽教育60年(生涯学習と音楽教育 pp.296-305を担当)2006

    • 著者名/発表者名
      丸林 実千代(音楽教育史学会編)
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      開成出版株式会社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 音楽教育史論叢第1巻『音楽の思想と教育』(第6章 生涯学習としての音楽 pp.294-318を担当)2005

    • 著者名/発表者名
      丸林 実千代
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      開成出版株式会社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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