研究概要 |
集合値解析的ゲーム論を評価基準とした最適経営戦略均衡解の研究について,平成16年度は平成15年度まで行ってきた基礎研究成果をもとに,主に以下の3点について研究結果を得た. 1.ゲーム論における様々なゲームモデルの均衡解の概念にたいし,ε-均衡解の概念を導入し,特徴づけを行った.また計算機を用いて均衡解のシミュレーションを行い視覚的な理解を得た. 2.ε-均衡解の概念にたいして,2人ゼロ和分数形ゲームにそれらの概念を用いた研究を行い,ある均衡定理を導き出した. 3.均衡解のひとつであるシャプレイ値を用いた協力ゲームモデルである投票ゲーム理論にたいし,連立政権確立のための各政党の国会内での影響力指数の研究を行った.さらにこの理論にたいし,2004年7月に行われた参議院総選挙のデータを用いた実証研究を行った.
|