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曲面の運動方程式に由来する特異放物型方程式の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15740106
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 大域解析学
研究機関徳島大学

研究代表者

大沼 正樹  徳島大学, 総合科学部, 講師 (90304500)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード粘性解 / 強比較原理 / 放物型方程式 / 平均曲率流方程式 / 楕円型方程式 / 極小曲面方程式 / 退化放物型方程式
研究概要

昨年度の研究に引き続き放物型方程式の解の比較原理について考察しました。放物型方程式の強比較原理とは以下が成立する事です。考える方程式に対して、劣解と優解が与えられており劣解の値は優解の値以下である事が分かっている状況であるとします。もし、劣解と優解の値が方程式を考察している領域の内点で一致するならば、実は劣解と優解は劣解と優解が一致した場所と時刻に関して以下の事実が成立します。第一に、一致した時刻を止めた時に一致した場所を含む連結な平面上で劣解と優解が一致することが分かり、第二に、一致した場所を止めた時に一致した時刻を含む時刻減少方向の連続な直線上で劣解と優解が一致することが分かります。言い換えると劣解と優解が一致した場合は空間変数に関してはその一致状況が伝播し、時間変数に関しては時刻が減少する方向に伝播するということです。これは楕円型の強比較原理での劣解と優解の一致集合が領域全体と一致するという原理とは異なります。放物型方程式の強比較原理も解の一意性を示す場合に非常に強力な道具となります。楕円型方程式については非線形偏微分方程式の場合に部分積分を元に定義される弱解でも多くの研究結果がありますが、放物型方程式についてはあまり研究結果がありません。粘性解という弱解を用いた場合もその様な研究結果は無いと思います。
我々は一般の放物型方程式を考えるために、その典型例である曲面がグラフで表されている場合の平均曲率流方程式を考察しました。この方程式には変分構造がないので部分積分を元に定義された弱解では考察することができません。研究結果として上半連続な粘性劣解と下半連続な粘性優解について強比較原理が成立することを証明しました。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] On strong comparison principle for semicontinuous viscosity solutions of some nonlinear elliptic equations2005

    • 著者名/発表者名
      Masaki Ohnuma
    • 雑誌名

      International Journal of Pure and Applied Mathematics 22・2

      ページ: 165-184

    • NAID

      120006459428

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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