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弦理論の双対性を用いたゲージ理論の非摂動論的性質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15740140
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京大学

研究代表者

今村 洋介  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80323492)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードゲージ・重力対応 / QCD / バリオン頂点 / Dブレーン / 境界状態 / 弦理論 / タキオン / ゲージ / 重力対応 / バリオン / 超弦理論 / ゲージ理論 / 双対性 / ブレーン
研究概要

今年度は大きく分けて3つの研究を行った。まず一つ目は、ゲージ・重力対応を用いたQCD弦のジャンクションについての研究である。クォークの間に働く強い相互作用には閉じ込めという性質があるために、クォークは単体で取り出すことができず、必ずQCD弦と呼ばれるひも状のもので他のクォーク、反クォークと結ばれており、高エネルギーに励起されたメソンのスペクトルはこの弦のエネルギーによって解釈できることが知られている。もし同様の考察を3つ以上のクォーク、反クォークからなるバリオンやそのほかのハドロンに適用しようとすると、必然的に枝分かれをしたQCD弦を考える必要が出てくる。私はこの枝分かれ部分のエネルギーを、ゲージ・重力対応を用いてAdSブラックホール時空上のエネルギーとして計算し、ほとんど0になることを示した。二番目は、D6ブレーンと反D6ブレーンが共存するような特殊なBPS背景上でのD0ブレーンの上の量子力学についての研究である。このようなDブレーン配位に対応する超重力理論の古典解は既に知られており、複数のブラックホールがつかず離れず安定して存在しているような系になっている。私はこの系をD0ブレーン上の量子力学の観点から解析し、適当なパラメータ領域ではD0ブレーンに対するポテンシャルが量子力学における2ループまでの量子効果によって完全に再現されることを示した。3つ目は、境界状態と呼ばれる、Dブレーンからの閉弦の吸収、放出を表す状態の、開弦への一般化についてのものである。このような状態は幾つかの種類のDブレーンが共存するような系を考えると自然に現れる。また、そのようなDブレーン系はDブレーン上のゲージ理論のソリトン解として与えられることがあるが、開弦版の境界状態はそのようなソリトンの解析にも有用なのではないかと期待しており、現在さらに研究を進めている。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Ricci-flat deformation of orbifolds and localized tachyonic modes2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Imamura, F.Koyama, R.Nobuyama
    • 雑誌名

      The Journal of High Energy Physics 0411

      ページ: 42-42

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] On String Junctions in Supersymmetric Gauge Theories2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Imamura
    • 雑誌名

      Progress of Theoretical Physics 112

      ページ: 1061-1108

    • NAID

      110001211776

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Yosuke Imamura: "Decay of type 0 NS5-branes to nothing"Phys.Rev.. D69. 026005 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kota Ideguchi, Yosuke Imamura: "Strings in a PP-wave background compactified on T^8 with twisted S^1"Prog.Theor.Phys.. 110. 1021-1035 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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