研究課題/領域番号 |
15740222
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2004) 姫路工業大学 (2003) |
研究代表者 |
本山 岳 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助手 (20360050)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 強相関f電子系 / 磁性超伝導化合物 / 圧力下比熱測定 |
研究概要 |
超伝導及び磁気秩序相が共存・競合するセリウム・ウラン化合物に注目し、試料育成、試料評価を行った。すでに試料育成・試料評価が終了しているウラン化合物(UGe_2、URu_2Si_2)においては、NMR測定や中性子散乱実験などの実験が共同研究として行われた。UGe_2では、強磁性秩序状態下の超伝導相と未解明の相転移の関係、圧力相図を決定し(H.Nakane et al.: JPSJ 74(2005)L855)、さらにその未解明の相転移に新しい提案をした(N.Aso et al.: submitted to PRL)。URu_2Si_2においては、新しい超伝導・磁気秩序相図を完成させた(S.Uemura et al.: submitted to PRL)。これらは試料評価が良く行われているため、様々な実験において成果が得られた。 CePt_3Siは新しく発見されたセリウム化合物で磁性と超伝導が共存していると期待されているが、否定的な見方もある。これは試料育成が難しく、試料依存性が強毛、からである。このため試料評価がこの系において最も重要であり、本研究においても、重点を置くことになった。強い試料依存性の原因として、結晶構造及びCe、Pt、Siの組成比に注目した。Ptの割合が多いと超伝導転移温度が急激に下がることを明らかにし、国際会議で発表した(G.Motoyama et al.: to be published in Physica B)。また、いろいろなグループによっていくつかの磁気転移温度があることが言われてきたが、これは組成比や熱処理方法によるもので、これを作り分けることに成功した。これらの試料において、磁化測定及び新しく作製した比熱測定装置を用いて比熱測定を行った。この結果を日本物理学会(第60回年次大会)で報告した。また、この結果については論文投稿準備中である。
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