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多重極限下に置かれたMn酸化物の光物性

研究課題

研究課題/領域番号 15740223
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関上智大学

研究代表者

黒江 晴彦  上智大学, 理工学部, 助手 (40296885)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードMn酸化物 / 光散乱 / 金属絶縁体転移 / 電荷-軌道整列 / Multiferroic / 遷移金属酸化物 / 磁場誘起相転移 / 電荷整列 / 軌道秩序 / 電荷・軌道整列 / 軌道整列
研究概要

強磁性金属転移を250K、電荷-軌道整列転移を158Kで起こす(Nd_<1-x>Sr_x)MnO_3(x=0.50)の光散乱及び赤外反射測定より、軌道-電荷整列相転移に伴うフォノン系、電子系の変化を観測した。光散乱スペクトルには、電荷-軌道整列相では超周期構造の形成に伴う、折返しフォノンモードによるピークが観測された。このピークは温度、組成変化、磁場で電荷-軌道整列状態を壊すと観測されなくなり、電荷-軌道整列相の証拠である事が明らかになった。赤外反射測定からは強磁性金属相でDrude-likeな反射率、電荷-軌道整列相では折返しフォノンモードが観測される事が明らかになった。
強誘電性と反強磁性の共存したRMnO_3(R=Gd,Tb)の光散乱スペクトルの温度、磁場依存性を行った。これらの物質では強誘電相に特有なソフトフォノンモードや、超周期構造に伴った折返しフォノンモードを持たず、通常の強誘電性を持った物質と大きく違う事が明らかになった。最近では、この系で強磁性相が起こるのは逆Dzaloshinsky-Moriya相互作用と呼ばれる、スピン系のエネルギーを低下させるためにO^<2->イオンが僅かに動く現象であると提唱されている。このモデルによれば反強磁性秩序が強誘電性の原因になること、非常に小さな格子変位で強誘電性を生じさせることが説明される。本研究の結果はこのモデルを支持するものであった。
又、強誘電性を示さないRMnO_3(R=La,Pr)の光散乱スペクトルと比較を行ない、Tilt modeのエネルギーがMn-0-Mnボンド角に比例する事、強誘電性を持つR=Gd,Tbの場合にはJahn-Teller modeのピークの半値幅が小さくなる事を明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Kuroe, I.Habu, A.Sakuta, H.Kuwahara, T.Sekine: "Optical study in the charge-ordered phase of (Nd_<1-x>Sr_x)MnO_3"Physica B. 329-333. 822-823 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2020-05-15  

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