研究課題/領域番号 |
15740243
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
小松 輝久 学習院大学, 理学部, 助手 (70348499)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 粉粒体 / クリープ / ガラス様振舞 / 非平衡現象 / 粉体 / 流動化 / 斜面流 / 摩擦帯電 |
研究概要 |
粉粒体は我々の日常生活の中において、固液気の物質の3態と並んで非常に良く見られる存在形態のひとつである。しかしながら、これまでの研究の主流は、おもに工学的制御を目的とした、それぞれの応用的問題として発展した経緯があり、各現象を統一的に理解する普遍的法則性についての探求は、まだあまり進んでいないというのが現状である。 本研究では、粉粒体の固化と流動化の境目に着目する実験の実測データに基づき、深層内部での粒子のクリープ運動の解析を行ない、その粒子運動の統計性を研究してきた。粒子運動の時間スケールは、深さに対して指数関数的増大を示す事が、本研究によって判った。このことは、ガラス的振舞をする諸現象との繋がりを強く想起させるものであり、粉体のガラス様振舞は深さによってスケールされ、ガラスにおける急冷後待ち時間と深さの対応があるのではないかと考えられる。 この点を明らかにすることについては、今後の課題となっている。 また、非平衡条件下における粒子運動の対称性の破れを研究した。平衡条件下では周期ポテンシャルを全く対称な反応経路によって山越えしていくのに対して、非平衡条件下では、動的に反応経路が選択され、方向によって励起エネルギーが異なる反応経路を取る事で、運動の非対称性が生み出されている事が判った。 この研究に関しては投稿中となっている。
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