研究課題
若手研究(B)
平成16年度の成果を発展させ、数値シミュレーションコードの開発に目処をつけるとともに、水星探査機に搭載を目指した電場プローブの基礎開発、および将来衛星への搭載を目指した新型プローブの基礎開発を実施した。1)数値シミュレーションのためのコード開発開発過程にある実際的な設計解析を可能にできる数値コードを、極地研・岡田助手との共同で開発した。現在、Geotail探査機のデータを数値的に再現させるべく数値計算を実施している。今後、水星磁気圏探査機搭載用観測機器の開発への直接的な適用を図る。2)水星探査機搭載用電場プローブの開発今年度より衛星試作に入る水星探査機搭載用電場プローブについて、次世代衛星に搭載するプローブの開発も見据えた必要な表面処理、光電子分布測定試験を実施した。3)Geotail型・Cluster型の両電場プローブの統合化検討現行レシーバー方式「Geotail型」(AC・DC分割型)とCluster型(AC・DC統合型)を融合させた、新型プローブの開発を目指した検討を開始した。まず、電気系においてa)低雑音フローティング電源、b)DC/AC共用広帯域フローティングアンプ、c)アンプ出力によるフローティング電位制御部の三要素の基礎設計・基礎試験を実施し、良好な結果を得た。今後、数値シミュレーションコードは、設計中の水星磁気圏探査機「MMO」、計画中の放射線帯探査衛星「ERG」、磁気圏編隊観測計画「SCOPE」に搭載する電波プローブアンテナの各種設計項目の数値的な定量評価に利用していく。また、水星探査機用プローブは、2007年度に開始する試作・試験を目指して今後も材料等の基礎検討を進めていく。さらに、次世代型プローブは、2007年度に予定されているロケット実験において基本性能の検証を目指す。
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J.Geophys.Res. Vol.110, No.A9
COSPAR Colloquia Ser.16,Frontiers in Magnetospheric Plasma Physics
ページ: 247-247
Advances in Space Research 33,12
ページ: 2142-2142
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