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金属ポルフィリン環状オリゴマーのナノ空孔を用いた新規炭素ナノ材料の創出

研究課題

研究課題/領域番号 15750078
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東京大学

研究代表者

田代 健太郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40332598)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード金属ポルフィリン / フラーレン / キラリティー / 抽出
研究概要

本年は、金属ポルフィリン環状二量体を用いたキラルフラーレンの識別について検討した。ポルフィリン環状二量体の窒素原子上にメチル基を一つ導入したキラルなホストを光学分割し、一方のエナンチオマーにラセミのキラルフラーレンC_<76>を添加したところ、フラーレンの包接に伴い、メチル基由来の^1H NMRシグナルが分裂することを見いだした。光学活性HPLCを用いて得たC_<76>の光学活性なフラクションを用いた同様の測定との比較から、観測されたシグナルの分裂がC_<76>とホストの両エナンチオマー間の複合化によって形成される超分子的なジアステレオマーに由来することが明らかになった。すなわち、キラルN置換ポルフィリンを組み込んだポルフィリン環状二量体がフラーレンのキラルな骨格に対する初めてのNMRシフト試薬となることを見いだした。
また、光学活性なC_<76>フラクションをプローブとして、金属ポルフィリン環状二量体内での、フラーレンの反応について検討した。C_<76>の光学活性なフラクションをアキシャルにメチル基を有するロジウム(III)ポルフィリンに包接後、可視光照射を行うと、メチル基とロジウム間の結合がラジカル的に切断するとともに、C_<76>由来のCDスペクトルの強度が減少し、C_<76>において何らかの化学変換がおこっていることが示唆された。C_<76>単独に対し可視光照射を行った場合、あるいはロジウムポルフィリン単独で可視光照射を行い、生成したロジウム(II)ポルフィリンとC_<76>を暗下で混合した場合には同様のCDスペクトル強度の減少は観測されず、可視光照射時におけるロジウムポルフィリンとC_<76>の近接が重要であることが分かった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Selective Extraction of Higher Fullerenes Using Cyclic Dimers of Zinc Porphyrins2004

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Shoji, Kentaro Tashiro, Takuzo Aida
    • 雑誌名

      Journal of the American Chemical Society 126

      ページ: 6570-6571

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Tatuya Yamaguchi, Noriyuki Ishii, Kentaro Tashiro, Takuzo Aida: "Supramolecular Peapods Composed of a Metalloporphyrin Nanotube and Fullerenes"Journal of the American Chemical Society. 125. 13934-13935 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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