• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

膜貫通型蛋白質の合成を目的とする新規なペプチドライゲーション法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15750143
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生体関連化学
研究機関大阪大学

研究代表者

川上 徹  大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (70273711)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードペプチド合成 / プペプチドチオエステル / ケミカルライゲーション / 拡張型ペプチドライゲーション / ライゲーション補助基 / 膜蛋白質 / 光反応 / N-Sアシル転移 / ペプチドチオエステル
研究概要

近年,ペプチドセグメントを縮合することによる種々の長鎖ペプチド合成法が報告されている.本研究では取扱いの難しい難溶性膜貫通型蛋白質の合成を目的とする新規なペプチドライゲーション法の開発を目的としている.このような膜蛋白質やまた長鎖ペプチドを合成する場合,縮合部位の選択が重要な問題となる.そこで縮合部位の選択に柔軟性を持たせるため,性質の異なるチオエステル法と拡張型ケミカル(ペプチド)ライゲーション(ネイティブケミカルライゲーション)法を組み合わせて長鎖ペプチドを合成する方法を開発した.アミノ末端に光除去性ライゲーショシ補助基を有するペプチドチオエステルのアミノ末端(およびチオール基)をチアゾリジンとして保護し,チオエステル法によりペプチドセグメントと縮合したのち,チアゾリジンの保護をはずした.拡張型ケミカルライゲーション法により,さらに別のペプチドチオエステルと縮合することによって長鎖ペプチドを合成することに成功した.
また,N-Sアシル基転移反応を利用するペプチドチオエステルの新しい合成法を開発した.我々が開発したライゲーション補助基はペプチド鎖中において,酸処理により一部がN-Sアシル基転移反応(ペプチド結合からチオエステル結合)を起こすことが判明した.この現象を利用してペプチドチオエステルを合成することに成功した.今回は,固相担体上でFmoc法によりペプチド鎖の伸長を行い,酸処理ののちチオール交換反応によってペプチドチオエステルを取り出した.Fmoc法によるペプチドチオエステル合成にはさまざまな制約があるが,今回の方法では,直接チオエステルを合成した際に見られるラセミ化をほとんど伴わないことがわかった.これによりFmoc法によるペプチドチオエステルの合成法がより簡便になるものと期待される.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Chemical Ligation Using a Photoremovable Auxiliary2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kawakami et al.
    • 雑誌名

      Peptide Science 2004 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Preparation of Peptide Thioester by the Fmoc-Solid Phase Method via an On-Resin N-S Acyl Shift2005

    • 著者名/発表者名
      M.Sumida et al.
    • 雑誌名

      Peptide Science 2004 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Extended chemical ligation for polypeptide synthesis by using a photoremovable auxiliary2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kawakami et al.
    • 雑誌名

      Peptide 2004 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kawakami et al.: "A photoremovable ligation auxiliary for use in polypeptide synthesis"Ttrahedron Letters. 44・32. 6059-6061 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kawakami et al.: "Peptide ligation using a photoremovable auxiliary"Peptide Science 2003. (印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi