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半導体レーザによる異種材料接合法の開発とマイクロ機能部品製作への適用

研究課題

研究課題/領域番号 15760079
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生産工学・加工学
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

早川 伸哉  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (10314080)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード半導体レーザ / 異種材料 / 接合 / 表面あらさ / 吸収率 / 接合強度 / レーザ溶着 / 金属 / 熱可塑性樹脂 / 表面処理 / アンカー効果
研究概要

レーザ光の波長に対して透明な樹脂と不透明な樹脂を重ね合わせて透明樹脂側からレーザ光を照射すると,透明樹脂を透過したレーザ光が不透明樹脂の表面で吸収されて樹脂が発熱するため,2枚の樹脂が接合界面で局所的に溶融し接合される.この技術はレーザ接合法と呼ばれ利用が年々拡大しているが,その適用は熱的特性が等しい同種の熱可塑性樹脂の接合に限定されている.本研究はこれを異種材料の接合に応用することを目的としており,とくに金属と熱可塑性樹脂との接合を試みている.前年度までに行った実験により,金属側接合面をサンドペーパーなどによって処理して凹凸を付与することで金属と樹脂のレーザ接合が可能になることがわかった.この表面処理には,金属表面におけるレーザ光吸収率を増大させて十分な温度上昇を得る作用と,アンカー効果によって金属と樹脂を機械的に締結する作用があると考えられる.そこで本年度は,サンドペーパーなどによって前処理した面の状態を定量的に評価し,レーザ光吸収率や接合強度との関係を明らかにすることを目的とした.実験には波長820nm,最大出力15Wの半導体レーザを使用し,接合試料にはスズおよびアクリルを用いた.
サンドペーパー,サンドブラストおよび放電加工によって前処理したスズ表面の状態を表面粗さ計を用いて測定し,十点平均粗さRzと算術平均傾斜Δaから溝ピッチを2Rz/tan(Δa)のように定義してレーザ光吸収率との関係を整理した.その結果,溝ピッチが小さいほどレーザ光吸収率が大きくなることがわかった.また,算術平均傾斜と接合強度の関係を整理した結果,算術平均傾斜が大きく溝の断面形状が鋭いほど接合強度が大きくなることがわかった.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 半導体レーザによる異種材料の接合(第2報)2004

    • 著者名/発表者名
      早川伸哉, 三浦忠司, 中村 隆, 糸魚川文広, 長谷川達也
    • 雑誌名

      電気加工学会全国大会(2004)講演論文集

      ページ: 53-56

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] レーザを用いた部材の接合方法,レーザ光照射による接合加工物及び接合形成認識装置2004

    • 発明者名
      早川 伸哉, 中村 隆, 長谷川 達也
    • 権利者名
      財団法人名古屋産業科学研究所
    • 産業財産権番号
      2004-350252
    • 出願年月日
      2004-12-02
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 早川伸哉, 高嶋育美, 三浦忠司, 糸魚川文広, 中村隆, 長谷川達也: "半導体レーザによる異種材料の接合"電気加工学会全国大会(2003)講演論文集. 41-44 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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