• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

絶縁流体中の電荷の除去装置開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760091
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 設計工学・機械機能要素・トライボロジー
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 智  岡山大学, 工学部, 助教授 (20236277)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード流動帯電 / 絶縁性流体 / 放電 / 電荷緩和 / 金属 / ステンレス / 電気二重層 / 過渡的 / 緩和 / 網 / フィルタ / エレメント
研究概要

1.金属-油界面に発生する流動帯電の測定
VG46マシン油とステンレス製の寸法の異なるパイプ,板,金網に発生する流動帯電の測定を行った.金属部は負に油は正に帯電する現象はどの流路でも同じであったが,ステップ的に油を流し始めた瞬間に電流は最大値となりその後一定値へと収束すること,その後流れを急にせき止めると,逆方向の電荷が発生し徐々に零に近づくことが分かった.流れ始めの電荷量は,金属と油の接触面積が大きいほど多く,流れ方向の距離が短い薄板や金網では,短時間で電流値が一定となることが分かった.これは,急激な油の流れによって金属-油界面での電荷のバランスが崩れ,多量の電荷が発生するものの,発生した電荷が下流部で緩和されることによって金属部から取り出される電荷量は減少し,やがて一定値に近づくためであると考えられる.さらに流れを急にせき止めると,発生した電荷が一度に緩和されるため,逆極性の電流が観察されたと考えられる.この結果を流路中の接触面積と,流れ方向の流路長さを平均流速で除した平均接触時間で評価してみたところ,ほとんどの実験結果がひとつの曲線上にのる傾向があることが分かった.これはある時間以上金属部に接触することによって発生する電荷がほぼ除去されることを意味し,条件をさらに詳しく調べることによって,油中の電荷除去が可能となることがわかった.
2.油圧管路に発生する帯電量の測定
油圧管路中に取り付けた金属性パイプに発生する流動帯電を測定するために装置を製作し実験を行った.しかし緩和パイプ,緩和タンクを用いてもパイプ上流部で発生する電荷を十分除去することができなかった.検討した結果,絶縁体として用いているアクリル樹脂と油との接触面積の増加が問題となることが分かり,金属だけではなく絶縁体と油との間の帯電現象についても詳しく調べる必要があるという新たな研究課題を見出した.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] 絶縁性流体と金属との間に生じる流動帯電現象の観察2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 智
    • 雑誌名

      静電気学会講演論文集'04

      ページ: 129-132

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 金属壁と油の間の流動帯電現象の観察2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 雅和
    • 雑誌名

      トライボロジー会議予稿集

      ページ: 223-224

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 藤原人司, 高橋智, 鷲尾誠一: "金属網を使った流動帯電現象の観察"トライボロジー会議予稿集 新潟 2003-11. 551-552 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 中田圭一, 高橋智, 鷲尾誠一, 藤原人司, 高橋雅和: "オイルフィルタに発生する流動帯電現象の観察"日本機械学会中国四国支部第34回学生員卒業研究発表講演会講演前刷集. 211 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 藤原人司, 高橋智, 鷲尾誠一: "金属網を用いた流動帯電現象の観察"日本機械学会中国四国支部第42期総会・講演会講演論文集. 405-406 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi