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高度に制御された赤外線レーザによる高自由度マイクロ加工の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760126
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

斉藤 卓志  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20302937)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードレーザ / 微細突起 / 高速度カメラ / 実時間観察 / ふく射吸収係数 / フォトクロミックダイ / 赤外線レーザ / 板ガラス / アクリル / アブレーション / 穴あけ加工 / マイクロレンズ / 形状精度
研究概要

平成16年度は,レーザエネルギ供給をコントロールすることで,薄板ガラス表面に微細な突起を形成し得るという平成15年度の結果を受け,そのメカニズム解明に資することを目的として,被加工材料の表面における微細形状変化を,高速度カメラにより詳細観察した.その結果,被加工材料の表面変形の開始は,レーザ照射開始から遅延時間を有すること,また,表面の変形量は時間発達し,レーザ照射停止後も継続する結果を得た.また,過剰なエネルギ投入を行った際には,材料表面より発光を伴いながらアブレーションが発生する様子を観察した.これより,微細突起の生成機構は基本的にふく射エネルギ投入により発生する熱が現象を支配しており,それ故に加熱状況および熱移動状態をコントロールすることで材料表面の微細な形状を制御し得る基本的な指針を得た.そこで,加熱状況を外的にコントロールする手立てとして,レーザ強度を制御するのではなく,被加工材料自体のふく射吸収特性を変化させることを検討した.すなわち,被加工材料のふく射吸収係数を能動的に制御するために,材料内にフォトクロミックダイを添加し,外部からの励起光により材料のふく射吸収係数が変化する手法を考案し,その基礎的知見の蓄積を行った.その結果,検討手法の効果を発揮するためには,励起光強度が被加工材料中において減衰するために生じる材料内の局所的な吸収係数分布,ダイの熱退色ならびに光退色に対する考慮が必要であることを示した.これらの知見に基づいた応用事例として,透明高分子材料の新規レーザ接合手法を提案するとともに,その概念について特許申請を行った.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 産業財産権 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] フォトクロミックダイ添加による吸収係数制御を用いた透明材料のレーザー接合手法2005

    • 著者名/発表者名
      宮部実, 斉藤卓志, 佐藤勲, 川口達也
    • 雑誌名

      第16回プラスチック成形加工学会年次大会講演予稿集 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] フォトクロミックダイを用いた吸収係数制御による微細加熱手法の提案2004

    • 著者名/発表者名
      宮部実, 斉藤卓志, 佐藤勲
    • 雑誌名

      成形加工シンポジア2004講演予稿集

      ページ: 377-378

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] 材料のレーザー接合方法2004

    • 発明者名
      斉藤卓志, 他2名
    • 権利者名
      東京工業大学
    • 産業財産権番号
      2004-336026
    • 出願年月日
      2004-11-19
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 石川智隆, 斉藤卓志, 佐藤勲: "高出力赤外線レーザによる材料表面の自由変形微細加工"成形加工'04. (発表予定).

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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