• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電界効果を利用した機能的な半導体レーザの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760251
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 電子デバイス・電子機器
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

戸田 知朗  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙情報・エネルギー工学研究系, 助手 (60321569)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード半導体レーザ / 逆バイアス / 高電界効果 / 多電極 / ミリ波変調 / 電子遷移効果 / 電子遷移
研究概要

PNIPN構造の各ドープ層に電極を形成し、PNIP、NIPN、2種類のトランジスタのベース・コレクタ接合を活性層として共有する半導体レーザを提案してきた。提案するレーザは、活性層(または活性層近傍の電子走行層に)逆バイアスを印加しながら電流注入が可能で、レーザ発振を維持することができる。シミュレーションを通じて基本設計を実施してきたが、デバイス動作をいよいよ実験で確認するために、プロードエリアストライプ構造で、表面3電極、裏面1電極のデバイスを試作した。
n+InP基板上に各ドープ層をInP層として成長し、活性層はQ1.25のInGaAsPをSCH層および障壁層とする1.55μmに発光ピークをもつ3重の歪み量子井戸構造である。電流注入と引き続くレーザ発振の達成を目的として、電子走行効果発現のためには重要となる電子走行領域層は省略する構造とした。作製した半導体レーザの電気特性評価を通じて、設計通りの極性をもつ成長層構造ではあったが、ベース層での不純物活性密度が低いことが電気特性上の問題になると判明した。これは、今回、結晶成長に利用したMOVPEシステムでは、導入不純物種の制約で、Si(N型)、Mg、C(P型)といった高濃度のドープに利用される材料が適用できないために、成長条件の改善では対応が困難である。結晶成長について外部業者に発注するなど、成長装置を乗り換える必要を指していて、本研究の年限内では解決が困難であった。ここでの電気特性上の問題とは、ベース層へのコンタクト抵抗とオーミック性の確保の2点である。このため、所望のデバイス電気特性(トランジスタ動作)を得るに至らなかった。上面より3電極、下面より1電極を形成するデバイス構造自体は、通常の半導体レーザ構造基板に同様のデバイスを製作し、発振動作を確認できたことから、ここにおける問題ではない。
結晶成長を最適な材料を用いてやり直すことにより、提案するレーザの製作を再度行うことを予定している。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Semiconductor Lasers with an Inversely Biased Active Region for Generation of Millimeter Wave Modulated Signals2004

    • 著者名/発表者名
      T.Toda
    • 雑誌名

      Applied Physics Letters Vol.85,No.14

      ページ: 2733-2735

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] 半導体レーザ及び半導体レーザの発振方法2003

    • 発明者名
      戸田 知朗
    • 権利者名
      国
    • 出願年月日
      2003-04-04
    • 取得年月日
      2004-11-04
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi