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マクロセル腐食も考慮した鉄筋コンクリート部材の耐用年数設定基本モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15760338
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・施工・建設マネジメント
研究機関金沢工業大学

研究代表者

宮里 心一  金沢工業大学, 環境・建築学部, 助教授 (60302949)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード土木構造物 / 鉄筋コンクリート / 耐用年数 / 腐食 / マクロセル / ミクロセル / 寿命予測 / モデル / 建設材料 / 耐久性 / 塩害 / 中性化
研究概要

鉄筋コンクリートにおいて、腐食に伴う部材耐力の低下に起因する耐用年数を設定する基本的なモデルを構築できた。すなわち、本研究の成果を3ステージに分類し、下記に列挙する。
(1)ひび割れを考慮した鉄筋コンクリート部材におけるマクロセル腐食速度解析モデルを提案できた。すなわち、マクロセル腐食速度を解析するため、鉄筋のアノード分極曲線・カソード分極曲線、鉄筋の分極抵抗、コンクリート抵抗および鉄筋への酸素供給量をinput dataとするモデルを提案した。さらに、モデルを検証するため、水セメント比、塩化物イオン濃度、ひび割れ幅、湿度および温度をパラメータとし、モルタル供試体を用いた実験を行い、モデルの妥当性を検証した。
(2)マクロセル腐食が生じた鉄筋コンクリート梁部材における、腐食量と曲げ耐力の関係を整理できた。すなわち、腐食形態(局部腐食、全面腐食)が異なるモルタル共試体を用い、、目標侵食率5%、10%および20%における曲げ性状を実験により測定し、(1)全面腐食と比較して局部腐食では、曲げ破壊荷重および曲げ剛性の低下が著しいこと、(2)腐食量が増加すると、曲げ破壊荷重および曲げ剛性は低下すること、(3)局部腐食における目標侵食率が20%の時、曲げ破壊荷重は約50%に低下し、終局時には急激な破壊に至ること、を確認した。さらに、(4)上記の実験結果は、理論的にも検証されることを明らかにした。
(3)塩害あるいは中性化の促進暴露期間と実環境暴露期間を換算するモデルを構築できた。すなわち、促進暴露と実環境暴露を組み合わせた試験により、塩化物イオン浸透深さあるいは中性化深さの進行速度を求めた結果、通電法による屋内試験では約35倍、低圧法あるいは高CO_2濃度法による屋内試験では約10倍になることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 鉄筋コンクリートのマクロセル腐食解析モデルの構築2005

    • 著者名/発表者名
      長谷川裕介, 宮里心一, ほか
    • 雑誌名

      材料と環境2005講演概要集 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] モルタル供試体を用いた塩害・中性化試験における促進倍率の評価2005

    • 著者名/発表者名
      日景新一, 宮里心一, ほか
    • 雑誌名

      第59回土木学会年次学術講演会講演概要集 V(発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 鉄筋コンクリート梁の曲げ性状に及ぼす腐食形態の影響2005

    • 著者名/発表者名
      矢野真義, 宮里心一
    • 雑誌名

      第59回土木学会年次学術講演会講演概要集 V(発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 鉄筋コンクリートのマクロセル腐食解析モデルの構築2004

    • 著者名/発表者名
      長谷川裕介, 宮里心一, ほか
    • 雑誌名

      第58回セメント技術大会講演要旨

      ページ: 138-139

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Proposal for Corrosion Rate Analytical Model of Reinforced Concrete2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Hasegawa, S.Miyazato, et al.
    • 雑誌名

      29th Conference on OUR WORLD IN CONCRETE & STRUCTURES

      ページ: 281-281

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 矢野 真義: "複合劣化した鉄筋コンクリート部材に対する腐食形態に応じた防食技術の開発"土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 547-548 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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