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レベル2地震動を受ける橋梁システムを対象とした信頼性理論に基づく限界状態設計法

研究課題

研究課題/領域番号 15760341
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造工学・地震工学・維持管理工学
研究機関東北大学

研究代表者

秋山 充良  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00302191)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード信頼性設計 / 地震ハザード曲線 / ISO / フラジリティカーブ / 安全係数 / RC橋脚 / 破壊確率 / 耐震設計 / 耐震信頼性 / 確率的地震ハザード解析 / 地震時保有水平耐力法 / 限界状態設計法
研究概要

構造物の信頼性に関する一般原則(ISO2394)に基づく設計規準の整合化が国際的に検討されており,今後,コンクリート構造物を対象とする設計規準においても,これに準拠する確率論的な概念を導入した限界状態設計法への移行が検討されると考える。
こうした背景のもと,RC構造物を対象とした耐震信頼性設計法に関する研究を進めており,ある地震動作用下の条件付破壊確率と目標破壊確率の差を最小化する最適化問題を解くことにより,構造系の信頼性を考慮した信頼性解析を行うことなく,目標破壊確率を概ね確保した設計を可能にする安全係数の算定手法を体系化している。ただし,この手法では,建設地毎の地震ハザードの相違を考慮できないため,提示する安全係数は,ある特定の地震動作用に対する構造物の破壊確率を目標値に漸近させているに過ぎない。超低頻度な領域で,地震動を確率的地震ハザード曲線に基づき評価することには,種々の問題が指摘されているが,設計規準の国際整合化や構造性能に対するアカウンタビリティが求められる流れの中で,今後は,設計地震動と構造物の耐震設計に用いる安全係数を同時に設定できる評価システムの構築が必要である。
一方,既存構造物の耐震や耐風安全性などを具体的な数値で提示するシステムの開発が進められており,例えば神田らは,建設地や建設年などの建物情報を入力することで,対象構造物の危険度を開示するシステムをインターネット上で公開している。これらのシステムでは,構造物の地震危険度は確率的地震ハザード曲線とフラジリティカーブの積を用いて表現されている。
そこで本研究では,確率的地震ハザード曲線とフラジリティカーブを用いた耐震信頼性解析を実施し,目標年破壊確率を有するコンクリート構造物を耐震設計することが可能な安全係数および設計地震力の設定手法を体系化した。本手法では,フラジリティカーブの作成を効率的に行うための工夫を施しており,将来的に,複数の限界状態を同時に扱うシステム信頼性を考慮する場合でも,目標信頼性レベルに漸近させる安全係数の設定を容易に行うことができると思われる。また,設計地震力から構造物の安全係数の設定までを包括する本提案フローの使用により,地震動評価に関わる圧倒的な不確定性が存在する中で,コンクリート構造物の耐震安全性を合理的に向上させるための情報などを得ることが可能となる。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (6件)

  • [雑誌論文] UNCERTAINTIES AFFECTING THE SEISMIC RELIABILITY OF RC BRIDGE PIERS2004

    • 著者名/発表者名
      Mitsuyoshi AKIYAMA
    • 雑誌名

      World Conference on Earthquake Engineering Vol.13

      ページ: 3325-3325

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 確率的地震ハザード解析結果を反映したRC橋脚の耐震設計に用いる安全係数と設計地震力の設定の試み2004

    • 著者名/発表者名
      秋山充良
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 Vol.26,No.2

      ページ: 1147-1152

    • NAID

      110009695391

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 因果律に基づく振幅と位相の相関を考慮した地震波形の合成法に関する基礎的研究2004

    • 著者名/発表者名
      松崎裕
    • 雑誌名

      第59回年次学術講演会講演概要集 Vol.1

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] RC橋脚の耐震信頼性評価による設計地震動と安全係数の設定に関する基礎的研究2004

    • 著者名/発表者名
      伊東佑香
    • 雑誌名

      第59回年次学術講演会講演概要集 Vol.5

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Mitsuyoshi AKIYAMA: "Evaluation of Seismic Performance of RC Bridge Piers Based on Reliability Theory in Consideration of Structural System"Proceedings of the fib symposium 2003. (CD-ROM(講演番号2)). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山充良: "コンクリート構造物の信頼性設計法に関する研究"コンクリート工学. Vol.41 No.6. 61-66 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山充良: "RC構造物の耐震安全性に影響する不確定要因の抽出"コンクリート工学年次論文集. Vol.25 No.2. 1177-1182 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊東佑香: "フラジリティカーブを用いた免震橋梁の耐震安全性評価"第58回年次学術講演会講演概要集. Vol.1(CD-ROM(I-025)). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山充良: "破壊確率を判断基準としたRC橋脚の耐震設計時に考慮すべき不確定要因の抽出"第58回年次学術講演会講演概要集. Vol.5(CD-ROM(V-359)). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山充良: "RC橋脚の耐震信頼性解析時に考慮すべき不確定要因"構造物の安全性および信頼性(JCOSSAR). Vol.5. 701-702 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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