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感潮河川の水位変動がヨシの生息環境に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760374
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関埼玉大学

研究代表者

湯谷 賢太郎  埼玉大学, 工学部, 助手 (00344953)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード荒川 / ヨシ / 観測 / 河川 / 自然再生
研究概要

埼玉県南部から東京都までの約30km区間の,荒川低水路内護岸前に生息したヨシに関して生息環境調査を行った.また,水位変動のヨシへの影響を調査するため,大学構内にて実験を行った.
水位変動実験の結果,荒川の土を用いて生長させたヨシでは,水位変動の有無で生長の違いは見られなかった.これは,荒川の土が細粒分を多く含み,水位低下時のストレスを低減するように働いたためと予測されるが,本研究からは詳しくは分からず,今後の課題である.
ヨシの生息環境調査では,荒川のヨシ群落を32箇所設定し,その地盤高や傾斜を資料から収集した.現地では,ヨシの生息密度や草高を計測した.また,ヨシ生息地の土を持ち帰り,粒度分布,強熱減量,アンモニア態窒素濃度,溶存態至窒素濃度,リン酸態リン濃度を測定した.
ヨシの生長量調査では,地盤の傾斜が比較的急な場所で,ヨシの生息密度が高くなっていることが観測された.過去の研究から,ヨシは生息環境が悪くなると密度が高くなることが報告されており,急斜面上に生息するヨシの生息環境は,多と比べて悪いことが伺える.これは,荒川を航行するタンカーなどが作り出す航走波が度々強く当たるためである.
ヨシ生息地の土の分析では,荒川のヨシ生息地が,土の粒度分布や栄養状態などに関して,非常に多様な分布を示すことがわかった.また,強熱減量が高い土では,窒素やリンの濃度も高く,そのような場所では有機物が堆積している可能性も考えられた.
本研究結果を,既往の報告書により報告されている,荒川下流ヨシ群落の減衰傾向と比較したところ,減衰傾向のヨシ原では,他の場所と比較して栄養塩濃度の高い場所が多く,富栄養化が生長促進ではなく,逆に生長阻害に働いている可能性も示唆された.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 刈り取りがヨシ湿地土壌中の窒素動態に与える影響2004

    • 著者名/発表者名
      山内孝太, 湯谷賢太郎, 田中規夫
    • 雑誌名

      32回環境システム研究論文発表会講演集 32

      ページ: 105-110

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ヨシ刈りが湿地土壌中の窒素動態に与える影響2004

    • 著者名/発表者名
      斉藤洋, 田中規夫, 湯谷賢太郎, 山内孝太
    • 雑誌名

      第38回日本水環境学会年会講演集 38

      ページ: 599-599

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 斉藤, 田中, 湯谷, 山内: "ヨシ刈りが湿地土壌中の窒素動態に与える影響"日本水環境学会年会・講演集. 38. 599 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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