• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

社会資本整備をめぐる合意形成支援のための制度設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760391
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関東京大学

研究代表者

福本 潤也  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (30323447)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード合意形成 / 制度設計 / 社会資本整備 / 契約理論 / ベイズ意思決定理論 / 第三者機関
研究概要

1)前年度に引き続いて,事業計画主体が実施する需要予測や費用対効果分析において,事業正当化を目的とした分析結果が算出される危険性を少なくする制度についての理論分析を行った.前年度の研究で提案した,リスク負担制度,トーナメント制度,繰り返し取引き制度,再交渉制度,監査制度,有限責任制度の6つの長短を比較検討した.比較検討にあたっては,各々の制度のもとで実現する社会的厚生水準の他に,制度導入の阻害要因(分析者の報酬が予測・評価プロセスのどの時点で確定するか?,分析者が予測・評価に伴うリスクをどの程度負担するか?,分析者がペナルティを課される可能性があるか?,等々)の大きさも考慮した.分析結果として,監査制度が最も優れた制度である可能性を明らかにした.
2)監査制度を導入する際に大きな問題点となりうる監査機関と分析者が結託する可能性について理論分析を行った.現行のプロジェクト評価の監査制度が多段階の監査制度になっている点を踏まえて,内部監査制度,外部監査制度,混合監査制度の3つについて分析を行った.分析結果から,プロジェクトの便益と監査費用の関係に応じて,最適監査制度がどのように変化するかを明らかにした.また,プロジェクト評価のマニュアル化やプロジェクト評価の分析手法の改良といった技術的方策が,監査制度の導入とう制度的方策と補完的関係にあることを指摘した.さらに,プロジェクト評価の監査制度では,監査機関が誤った判断を下してしまう可能性がある点を考慮して,監査の精度が最適監査制度に及ぼす影響についても理論分析を行った.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] External Audit System of Project Evaluation : Optimal Structure and Audit Quality2005

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto, J.
    • 雑誌名

      Interdisciplinary Information Sciences (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 需要予測におけるマニピュレーション抑止の制度設計に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      福本潤也, 土谷和之
    • 雑誌名

      土木学会論文集 No.772/IV-65

      ページ: 97-114

    • NAID

      10013551700

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] プロジェクト評価の監査制度に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      福本潤也, 土谷和之
    • 雑誌名

      土木学会論文集 No.772/IV-65

      ページ: 79-95

    • NAID

      10013551676

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 福本潤也: "最適契約として捉えたインフラプロジェクトの事前評価と事後評価"地域学研究. 33(3)(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Jun-ya FUKUMOTO: "Mechanism Design of Transport Demand Forecast"Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies. Vol.5. 1534-1548 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi