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帰属集団内ネットワークを考慮した人工社会シミュレーションによる交通政策の効果分析

研究課題

研究課題/領域番号 15760394
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関山梨大学

研究代表者

佐々木 邦明  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (30242837)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード人工社会 / 帰属集団 / シミュレーション / 同調行動 / 協力行動 / 違法駐車 / 人工社会シミュレーション / 社会的ジレンマ / 社会的相互作用 / 公共交通
研究概要

本研究では,平成15年度にTDM型の交通施策であるパークアンドバスライド(以下P&BR)を主な対象として,居住地域および職場を帰属集団として,その中での同調行動に着目してそれが交通行動にどのような影響を与えるのかをアンケート調査をもとに分析を行った.アンケートの主な内容は,P&BRの未利用者に対して,地域内および職場でのP&BR利用者の割合を提示し,それを与件とした上で,P&BRの利用意向を尋ねたものである.その結果,対象とした甲府市郊外部では,居住地域における同調の影響よりも,職場での同調の影響が強いことが明らかになった.
また,そこで得られた同調傾向を考慮した利用意向回答モデルを構築し,仮想の職場を人工社会としてコンピュータ上に設定し,周囲の行動に応じた選択を繰り返す分析を行った.このときに,各個人のネットワーク(参照集団)を変動させることで職場のネットワークのつながりに応じた変動状況を分析した.その結果,現在のサービスレベルでは,ネットワークの強さの変動による影響よりも,サービスレベルの低さによってかなり高い初期状態での利用率が必要となっていることが明らかになった.また,同様の手法を観光行動分析にも適用した.
また,H16年度には同じフレームを違法駐車行動に適用し,同調による違法駐車の発生確率を待ち行列理論を用いたモデル化を行い,仮想の道路における駐車発生行動の再現を行った.また,あわせて違法駐車取り締まり政策を実施した場合の効果を検証した.この場合,帰属集団は路上走行している他の車であり,均一なネットワークを仮定したものである.その結果,違法駐車の同調性があることを明らかにし,路上駐車取り締まり政策の効果を検証した結果からは,駐車一掃政策の実施が,排除した駐車台数以上の路上駐車抑制効果を生み出すことを定量的に明らかにした.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 他の路上駐車車両に影響される路上駐車行動のモデル分析2004

    • 著者名/発表者名
      武井勇人, 佐々木邦明
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 29(CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] A Study on Micro-Simulation of Tour Behavior and Evaluation of the Simulation System based on a Classification of Travel Patterns2004

    • 著者名/発表者名
      Kuniaki Sasaki, Kazuo Nishii, Itaru Nishino
    • 雑誌名

      Prodeedings of WCTR 2004, Istanbul (CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 観光周遊行動のマイクロシミュレーションと類型化による現況再現性の評価2003

    • 著者名/発表者名
      西野至, 西井和夫, 佐々木邦明, 宮島俊一, 品川円宏
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集 20

      ページ: 597-604

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] バークアンドバスライド利用意向がマクロの利用率から受ける影響に関する研究2003

    • 著者名/発表者名
      佐々木邦明, 西井和夫, 土屋勇太
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集 20

      ページ: 835-842

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木邦明, 西井和夫, 土屋勇太: "パークアンドバスライド利用意向がマクロの利用率から受ける影響に関する研究"土木計画学研究・論文集. 20. 835-841 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kuniaki Sasaki, Kazuo Nishii: "Development of a choice model in consideration of the contingent factor of SP data"10th meeting of IATBR. (CD-ROM). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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