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東アジア圏における歴史的建造物保存・修復理論の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760485
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

清水 重敦  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 文化遺産研究部, 研究員 (40321624)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード文化財保存 / 歴史的建造物 / 東アジア / 大韓民国 / 中華人民共和国 / 保存修復 / 近代建築史
研究概要

本年度は、研究の最終年度にあたるため、これまでの研究成果を踏まえつつ、不足する情報を文献の翻訳などで補い、東アジア木造圏における建造物保存・修復理論の比較に関する視点の整理をおこなった。すなわち、日、中、韓3国における建造物保存・修復理論の差異を抽出し、その差異の生じた歴史的経緯を考察した。
文献翻訳としては、中国、韓国における建造物保存・修復の理論的言説を概観しうる文献として、羅哲文『中国古代建築』(上海古籍出版社、2001)『韓国建築史研究』(Baleon、2003)を選定し、建造物保存・修復に直接関わる部分を翻訳した。これらについては、各国の比較による解題を付して、発表の機会を探りたい。
また、研究成果のまとめを兼ねて、ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所の木造建造物保存修復に関する集団研修において講演をおこなった。
今年度の新たな知見としては、中国における建造物保存・修復が、近年、その理論的側面を大きく変質させつつあることが知られたことが挙げられる。中国イコモスは、西安で開催された2005年度のイコモス総会を契機に、オーストラリアのバラ憲章に刺激を受け、既往の修理方法・理論の再検証を始めつつある。伝統色の強かったこれまでの修理から、一足飛びに西洋の修復理論を先鋭化したバラ憲章を参照したため、両者の齟齬をいかに埋めるか、という問題に苦慮しつつある様がみてとれたが、東アジアにおける建造物保存・修復の共通の課題がここに浮かび上がっている。
本研究の成果を踏まえ、来年度上半期に開催予定の日韓文化財建造物保存協力協議会において、日韓における建造物保存の比較史に関するシンポジウムを企画する予定である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A View for the Comparative Study on the Theory of Architectural Preservation in East Asia2006

    • 著者名/発表者名
      SHIMIZU Shigeatsu
    • 雑誌名

      (財)ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所2005年度集団研修報告書

      ページ: 12-12

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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