• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

液体炭化水素燃料のデトネーション起爆に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760596
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関広島大学

研究代表者

八房 智顕  広島大学, 大学院工学研究科, 助手 (50346524)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードデトネーション / パルスデトネーションエンジン / 衝撃波 / イニシエータ / スプレーデトネーション / パルスデトネーション / 液体燃料
研究概要

燃焼速度が通常の燃焼の約1000倍にもおよぶ爆発的な燃焼の一形態であるデトネーションの応用例の一つとして,間欠的にデトネーションを発生させ推進力または動力を高効率に得るパルスデトネーションエンジン(PDE)がある.液体燃料は可運性が高く取り扱いが容易でPDEの実用化にはその利用が不可欠である.しかし液体燃料・空気混合気の起爆には困難が伴う.本研究では液体燃料・空気混合気を効率的に起爆するため,起爆に対する影響因子を明らかにする.
17年度は,プレデトネータ出口近傍の形状が起爆特性に及ぼす影響を調べた.
プレデトネータ出口近傍の形状は,連続運転を行うためには死水領域が無いコーン形状の推力壁が適しているため,コーン形状と従来の急拡大形状の推力壁で起爆状態を比較した.その結果,コーン形状は,急拡大形状に比べてプレデトネータに充填する爆発性の強い混合気が多く必要であることが明らかになった.
次に,コーン形状と急拡大形状の推力壁を用いて,プレデトネータと推力壁の距離を変化させて起爆実験を行った.コーン形状では,プレデトネータとの距離に対して起爆状態に変化が見られなかったのに対し,急拡大形状では,距離を近づけると爆に必要な爆発性の強い混合気の量が減り,起爆しやすくなった.
これらの結果から類推すると,急拡大形状の推力壁は起爆を促進する効果があるのに対し,コーン形状にはこの効果が小さいと考えられる.したがって,起爆しやすい形状と連続運転に適した形状はトレードオフの関係にある可能性がある.このトレードオフの詳細を明らかにし,これを改善すべく更なる研究が必要である.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 液体パルスデトネーションエンジンの推力特性2005

    • 著者名/発表者名
      八房 智顕
    • 雑誌名

      日本燃焼学会誌 47・140

      ページ: 90-96

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Effects of the initiator on the thrust of liquid-fuel PDE2004

    • 著者名/発表者名
      Tomoaki YATSUFUSA
    • 雑誌名

      Application of Detonation for Propulsion

      ページ: 250-256

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] パルスデトネーションエンジンにおけるイニシエータを用いた液体燃料・空気混合気の起爆実験2004

    • 著者名/発表者名
      八房 智顕
    • 雑誌名

      日本航空宇宙学会論文集 52・611

      ページ: 15-21

    • NAID

      10014240124

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoaki YATSUFUSA: "Initiation of gasoline-air mixture with PDE initiator"19th International Colloquium on the Dynamics of Explosions and Reactive Systems, Hakone Japan, 2003. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi