研究課題/領域番号 |
15760611
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
島田 英樹 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70253490)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | フライアッシュセメント / 粘性 / 流動特性 / ブリージング性 / 有効利用 / 強度 / 流動性 / スレーキング / 鉱山への適用性 |
研究概要 |
フライアッシュセメントは、コンクリート工学の分野で既に基準化されており、JIS規格も定められている。この分野におけるコンクリート利用の主な目的は、コンクリート強度を可能な限り低下させずにフライアッシュセメントの流動性を向上させることに着目して研究開発が進められ、かなりの成果が得られている。しかし、フライアッシュの有効利用という観点から、鉱山やその他JIS規格の及ばない範囲へ利用に関しては、今後十分議論する余地が残っている。このような範囲にフライアッシュセメントの利用拡大を図る場合、フライアッシュセメントの充填材としての種々の適用性について検討する上で必要不可欠な、フライアッシュセメント注入時の粘性および流動特性等を明確にするために、粘性試験、強度試験および土槽を用いた注入試験等を行い種々検討した。その結果、フライアッシュセメントは、ポルトランドセメントに比して、粘性、ブリージング性、流動性に優れていること、温度上昇もフライアッシュセメントを用いることにより抑制できることなどの、特にフライアッシュセメントの基礎特性を中心に明らかにした。また、採掘空洞へのフライアッシュセメントの充填に効果があること、さらにスレーキング性岩石の処理材料やずり堆積場斜面の安定性確保へのライニング材料として、フライアッシュセメントの有効利用の妥当性について示した。
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