研究課題/領域番号 |
15770001
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝・ゲノム動態
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
彦坂 暁 広島大学, 総合科学部, 助手 (30263635)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | MITE / Xenopus / T2-family / Transposon / Transposase / Terminal Inverted Repeat (TIR) / T2 family |
研究概要 |
T2-MITE転移因子の転移に関係することが予想されるpiggyBac転移酵素遺伝子をアフリカツメガエル(Xenopus laevis)から2種類単離し、mRNAをin vitroで合成した。T2-MITEの1種であるXmixを挿入したプラスミドDNAを、この合成mRNAとともにアフリカツメガエル卵母細胞に顕微注入した。一晩培養したのち、DNAを抽出し、ベクターからのT2-MITEの切り出しが起きているかをPCR法により調べたが、切り出しは確認されなかった。そこで、(1)転移酵素が変異の蓄積によって不活性化している可能性があるので、近縁種から新たなpiggyBac転移酵素遺伝子を単離し、それらとの比較解析によってその可能性を検討する、(2)piggyBac転移酵素自身のTerminal Inverted Repeat (TIR)を単離し、これを用いて再度活性を調べる、(3)T2-MITEの転移に関連する他の転移酵素がゲノム中に存在する可能性をデータベース解析によって検討する、という3つの方向で研究を進めた。(1)については、X.tropicalisから新しいタィプの2種類のpiggyBac転移酵素遺伝子をPCRにより単離し、既知の転移酵素遺伝子との比較解析を行なった。(2)については、X.tropicalisゲノムデータベースの解析からTIRのコンセンサス配列を見いだし、これをプライマーに用いて、X.laevisとX.tropicalisからPCRによってTIRを単離した。(3)については、MITEのTIRの間に転移酵素が採まれた構造をもつ配列をデータベースから網羅的に探索するプログラムを作成し、X.tropicalisとゼブラフイッシュからT2-MITEのTIRの間にある転移酵素候補配列を見いだし、これらについてより詳しい解析を行なった。
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