配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
1.本年度は,7種類の線虫新規ncRNA(CeR-2,CeR-4,CeR-5,CeR-6,CeR-7,CeR-8 RNA)について,L1-L4の幼虫期および成虫期での発現様式をin situハイブリダイゼーション法により調べた。この結果,いずれも幼虫期以降すべての時期に,ほとんどすべての細胞で発現しており,核小体に局在することを明らかにした。CeR-6,CeR-7 RNAについては,昨年度報告したCeR-9 RNAと同様,配列からH/ACA snoRNAであることが予想されていたので,期待通りの結果だった。CeR-4 RNAとCeR-8 RNAについては,H/ACA型の構造を呈するRNAと予想されたので,核小体への局在はこの予想を裏付ける結果といえる。既知RNAとの類似性が配列状は認められなかったCeR-2 RNAやCeR-5 RNAについても核小体に局在することが明らかになった点は,これらのRNAの機能解析に進む上での貴重な情報となった。CeR-2 RNAについてはさらに胚発生の段階での発現,局在についても調べ,かなり初期から核小体に存在することがわかった。 2.ゲルシフトアッセイにより,CeR-2 RNAコード領域上流に存在する保存配列に結合する因子の存在を示唆するデータを得た。 3.RT-PCRにより,ゲノム上でCeR-9 RNA遺伝子が重なって存在するWO8G11.3遺伝子が少なくともL1から成虫に至るまで発現していることを示すデータを得た。CeR-9 RNA,WO8G11.3のmRNAとも幼虫期以降の全発生ステージで発現していることを示している。 4.線虫から新たに同定した50nt以下のncRNA候補について論文にまとめた。 5.新たに同定した50nt以下のncRNA候補の単離についての成果やCeR-2 RNAの発現に関する成果を国内外の学会で発表した。
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