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チロシンリン酸化シグナルを介する微小管構築制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15770134
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

矢野 元  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 分子生物学部門, 研究員 (00284414)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード細胞運動 / Collective migration / N-cadherin / Paxillin / Fak / N-Cadherin / paxillin
研究概要

昨年度までに、細胞接着分子インテグリンの裏打ち蛋白質であるpaxillinおよびFakの発現抑制が、細胞の微小管構築に重篤な異常をきたすこと、この制御異常はFakのチロシン861リン酸化の欠如に依存しうるものであることを見出していた。Fakのチロシン861リン酸化を介する微小管構築制御の分子機構検索の過程でさらに、paxillinおよびFakの発現抑制は、カドヘリンを介する細胞-細胞間接着の形成およびその維持・リモデリングを介した集団的細胞運動にも重篤な異常をもたらすことを見出した。このとき、細胞-細胞接触局所における、Rhoファミリー低分子量型GTP結合蛋白質であるRac1の抑制性活性制御が必須であることをも見出した。このことは、細胞-基質間接着のシグナルそのものと細胞-細胞間接着の制御の間に連絡があることを示すとともに、この二接着機構間の連絡が、集団的細胞運動という個体発生やがん細胞の浸潤・転移といった生理学的に重要な局面において見られる現象の分子的背景として機能していることを示す、重要な発見であった。本研究課題の申請において述べたように、微小管構築制御の基本的分子機構の解明は、細胞生物学領域の大きな懸案の問題であるが、同時に上記の二細胞接着機構間の連携の分子機構も、解明の待たれていた問題であった。そこでまずこのことをJournal of Cell Biology誌に報告したところ、同誌において(166,157-159,2004)解説記事が出されるなどの反響、注目を得た。現在は、引き続きFakチロシン861のリン酸化を介する微小管構築制御の分子機構検索を継続し、インテグリンシグナルと微小管構築制御の連携についての報告をまとめるための詰めの解析を行っている。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Roles played by a subset of integrin signaling molecules in cadherin-based cell-cell adhesion2004

    • 著者名/発表者名
      H.Yano, Y.Mazaki, K.Kurokawa, S.K.Hanks, M.Matsuda, H.Sabe.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology 166・2

      ページ: 283-295

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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