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胚性幹細胞で特異的に発現するホメオボックス遺伝子ECAT4の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 15770145
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

三井 薫  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (40324975)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード胚性幹細胞(ES細胞) / 分化全能性
研究概要

哺乳動物の発生初期において受精卵は分化全能性を保ったまま卵割を繰り返すが、桑実胚かち胚盤胞への過程で分化細胞である栄養外胚葉もしくは分化多能性を維持する内部細胞塊への運命決定が起こる。内部細胞塊においては引き続き2回目の運命決定が起こり、細胞は原始内胚葉へと分化するか、原始外胚葉(エピブラスト)として分化多能性を維持する。胚性幹細胞(ES細胞)は胚盤胞に由来する幹細胞で、分化多能性を維持したまま、半永久的に増殖することから、分化多能性の維持機構を研究するための最適の材料となる。私達はホメオボックス転写因子Nanogが分化多能性の維持に必須であることを同定した。本研究の目的はNanogの発現を規定する上流因子、Nanogと複合体を形成する蛋白質因子、そしてNanogにより転写調節される標的遺伝子を同定することである。
1.Nanogの生体における発現様式の解析
Nanogの遺伝子座にβガラクトシダーゼとネオマイシン耐性遺伝子の融合遺伝子がノックインされたマウスを解析し、Nanogの発現は桑実胚の中央部で始まり、内部細胞塊において最大となることを確認した。
2.Nanog遺伝子の調整領域の解明
レポーター遺伝子解析によりES細胞特異的発現に必要なエンハンサー配列を同定した。またエンハンサー活性にはOct4とSox2の2つの転写因子が重要であることを見いだした。
3.Nanogの標的遺伝子探索
未分化状態がSTAT3により維持されているES細胞と、Nanogにより維持されている細胞との間で、DNAマイクロアレー解析を行い、NanogとSTAT3の標的候補を多数同定した。
4.Nanogの複合体解析
アフィニティー精製によりNanog結合蛋白質の探索を試みているが、同定には至らなかった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tokuzawa Y.et al.: "Fbx15 is a novel target of Oct3/4 but is dispensable for ES cell self-renewal and mouse development."Mol.Cell Biol.. 23. 2699-2708 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Mitsui K.et al.: "The homeoprotein Nanog is required for maintenance of pluripotency in mouse epiblast and ES cells."Cell. 113. 631-642 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi K.et al.: "Important role of E-Ras in tumor-like properties of mouse embryonic stem cells."Nature. 423. 541-545 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 三井薫, 徳澤佳美, 山中伸弥: "分化多能性維持に必須のホメオプロテインNanog"細胞工学. 22. 770-771 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山中伸弥, 徳澤佳美, 三井薫: "Nanog:分化多能性維持の真打ち登場!"細胞工学. 21. 2109-2112 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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