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アルストロメリアにおける試験管内受精を用いた胚発生機構の分子プログラムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15780016
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸学・造園学
研究機関北海道大学

研究代表者

星野 洋一郎  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (50301875)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードアルストロメリア / 卵細胞 / 精細胞 / 試験管内受精 / 花粉管 / 花粉 / 雌性配偶子 / 雄性配偶子
研究概要

単離した卵細胞と精細胞を人工的に受精させる『試験管内受精』技術をアルストロメリアに応用するために、卵細胞および精細胞の単離・回収方法の検討を行った。
卵細胞単離のために、胚珠の酵素処理とガラス針による解剖を行った。酵素処理に供する前の胚珠の珠孔または珠心組織の切除方法の検討と、最適な酵素液組成の検索を行い、ガラス針による胚珠の解剖により卵細胞の単離に成功した。単離した卵細胞は、マイクロポンプに接続したガラスキャピラリー(ナノスポイト)により回収することができた。
DAPIによる花粉の核染色を行ったところ、アルストロメリアは二核性花粉を持つことが分かった。二核性花粉から精細胞を単離するためには、花粉管を伸長させ、さらに花粉管内で雄原細胞から精細胞を形成させる必要がある。そこで、花粉管発芽に適した人工培地の組成を検討した。その結果、0.01% H_3BO_3、0.01% CaCl_2、0.0007% KH_2PO_4、10% sucrose、0.1% yeast extractを添加した培地が、発芽率および花粉管の伸長速度において優れていることが分かり、特にyeast extractの添加が花粉管伸長に効果的であることが示唆された。また、DAPI染色によって経時的に花粉管を観察した結果、精細胞が形成されるのは培養18〜20時間後と推測された。
精細胞を単離するためにガラス針による花粉管のマイクロダイセクションを行った結果、2つの精細胞を識別して単離することに成功した。花粉管の先端側に位置していた精細胞は花粉側に位置していた精細胞より蛍光強度が強いことが観察された。今後は単離した精細胞の活性を確認し、2つの精細胞における形態的差異の解析を進めると同時に、遺伝子発現の差異についても解析を試みる予定である。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Fertilization-induced changes in the microtubular architecture of the maize egg cell and zygote-an immunocytochemical approach adapted to single cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Hoshino Y., Scholten S., von Wiegen P., Lorz H., Kranz E
    • 雑誌名

      Sexual Plant Reproduction 17

      ページ: 89-95

    • NAID

      120000969339

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] アルストロメリアの胚珠内部形態の観察と卵細胞単離の検討2003

    • 著者名/発表者名
      星野 洋一郎, 篠田 浩一, 村田 奈芳, 佐藤 博二
    • 雑誌名

      北海道園芸研究談話会会報 36

      ページ: 68-69

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 星野洋一郎, 篠田浩一, 相田奈芳, 佐藤博二: "アルストロメリアの胚珠内部形態の観察と卵細胞単離の検討"北海道園芸研究談話会会報. 36. 68-69 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kranz E., Hoshino Y., Okamoto T., Scholten S.: "Plant Biotechnology and Molecular Markers.(分担章のタイトル:Double fertilization in vitro and transgene technology"Anamaya Publisher, New Delhi, India : Edited by P.S.Srivastava, Alka Narula and Sheela Srivastava. 31-42 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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