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養液栽培における根圏微生物の動態と病害抑止効果

研究課題

研究課題/領域番号 15780020
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸学・造園学
研究機関東京大学

研究代表者

峯 洋子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70282704)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード養液栽培 / 根圏微生物 / トマト青枯病 / 病害抑止
研究概要

養液栽培の培養液中微生物密度を変えることにより,作物の生育,病害抵抗性がどのように影響されるかを調査した.水耕培養液にポリペプトン(アミノ酸)あるいはクエン酸を加えることで培養液の細菌密度を10倍以上上昇できることが示されたが,キュウリおよびトマトの水耕において,クエン酸の添加が作物生育を疎外する場合も見られた.一方,土壌を添加することにより,培養液を更新しなくても作物への生長阻害が起こらずに生育と発達が維持されること,培養液中の微生物相が多様になることが示された.そこで,アミノ酸あるいは土壌を加えて微生物の多様性や密度を上昇させた区および,オゾン,緩速砂ろ過,過酸化水素でそれぞれ殺菌・除菌することで微生物密度を低減させた区を設定して,トマト青枯病の発病度を比較した.その結果,対照区と比べて過酸化水素処理区で発病度が高まり,アミノ酸処理区では差がなかった.土壌,オゾン,緩速砂ろ過の処理区では発病が抑えられた.なお発病が抑制された区ではトマトの生育が優れており,残りの区では時間経過と共に生育阻害を受けていることが顕著となっていた.これは培養液中に蓄積した有機酸等の生育阻害物質の影響であることが示され,根の活性も大きく低下していた.したがって植物の生育状態や根の活性が発病度に関与していた可能性も高く,微生物相の違いのみの影響とは断定できなかった.
バラロックウール栽培の培養液循環方式ではかけ流し方式よりも細菌の多様性が高いことを示したが,高温性根腐病の発病度はかけ流し区,循環培養液砂ろ過区,循環培養液(ろ過なし)区の順で高かった.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 養液栽培における根部病害の防除と根圏微生物群の役割2004

    • 著者名/発表者名
      峯 洋子
    • 雑誌名

      農業および園芸 79(8)

      ページ: 918-924

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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