• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新規抗アレルギー食品の作用機構と経口摂取による経口免疾寛容誘導への影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15780096
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

好田 正  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助手 (20302911)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード抗アレルギー食品 / アルギン酸オリゴ糖 / IL-12 / IgE / Th1 / Th2バランス / 経口免疫寛容 / T細胞アナジー
研究概要

昨年度までに,褐藻由来アルギン酸オリゴ糖(ALGO)がTh1/Th2バランスを調節しアレルギー抑制活性を示すことを明らかにした(論文として発表済).一方,ALGOによって産生が誘導され,抗アレルギー活性の中心的因子であるIL-12が経口免疫寛容の誘導を阻害することを明らかにした.そこで,本年度はALGOを実際にマウスに経口的に投与することにより抗アレルギー食品としての有効性を実証した.さらに,IL-12が経口免疫寛容に与える影響をより詳細に検討し,ALGOなどの抗アレルギー食品をアレルギーの予防や治療のために日常的に摂取することの安全性を実証した.
1,BALB/cマウスをアレルゲンタンパク質で免疫することによってIgE産生を誘導した.その際に,同マウスに,ALGOを経口的に投与したところ,投与しなかった群と比較してIgE産生が有意に抑制された.これにより,抗アレルギー食品としての有効性が実証された.
2,ALGOにより産生が誘導されるIL-12を,既に経口免疫寛容が誘導されたBALB/cマウスに経口投与し,その後の非経口的な抗原投与に対する抗体産生応答を測定した.その結果,IL-12の経口投与は既に誘導された経口免疫寛容を破綻させないことが明らかとなった.
3,IL-12により経口免疫寛容の誘導が阻害されたマウスに再度同じ抗原を経口摂取させた結果,一度寛容の誘導が阻害されたマウスにおいても,再び抗原を経口摂取することにより経口免疫寛容が誘導されることが示された.上記の2,3および昨年度に報告した内容の一部より,1L-12産生を誘導する抗アレルギー食品の起こり得るリスクと実用に際する安全性を実証した.
4,抗原を経口投与したマウスの脾臓細胞を抗原特異的T細胞と共培養することによって,これらのマウスのT細胞にアナジーが誘導されていることを明らかにした.すなわち,IL-12の経口投与は経口抗原によるT細胞のアナジー化の誘導を阻害することを明らかにした.
(上記の2-4および昨年度に報告した成果の一部をまとめた論文を投稿中)

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Alginic acid oligosaccharide suppresses Th2 development and IgE production by inducing IL-12 production2004

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Yoshida (好田正)他4名
    • 雑誌名

      International Archives of Allergy and Immunology 133・3

      ページ: 239-247

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Yoshida(好田正)他4名: "Alginic acid oligosaccharide suppresses Th2 development and IgE production by inducing IL-12 production"International Archives of Allergy and Immunology. 133・3. 239-247 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi