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炭素の年代測定による森林から河川への溶存有機物の流出機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15780113
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学・森林工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

木平 英一  名古屋大学, 環境学研究科, 研究員 (70345867)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード溶存有機物 / 渓流水 / 森林生態系 / 炭素循環 / 同位体 / 流出機構 / ^<14>C / DOC / 琵琶湖 / 起源推定 / 濃縮方法
研究概要

渓流水の溶存有機炭素(DOC)濃度の分布から、森林から渓流へのDOC流出メカニズムを検討した。日本全国1278地点の渓流水試料を採取分析した結果、DOC濃度の平均値は56.7μMであった。既存の欧米を中心とした報告と比較して1オーダー程度低い濃度を示し、日本の渓流はDOC濃度がきわめて低い特徴があることが明らかとなった。日本の森林生態系には、欧米の森林生態系とは異なるDOCの流出メカニズムが存在することが示唆される。また、日本の中で比較すると、DOC濃度が高い渓流は北海道に集中しており、寒冷という気候的な要因、もしくは地形が緩やかであるという地形的な要因がDOC流出に寄与すると考えられる。反対に、DOC濃度が低い渓流は、温暖な地域には集中せず、四国、本州中部など、地形が急峻な地域に多く見られたことから、渓流のDOC濃度を決定する要因としては、気候的な要因よりも地形的な要因が重要であると考えられる。琵琶湖集水域の渓流水を採取し、同位体比測定を目的として溶存有機物を濃縮乾固させ、燃焼CO2ガス化を行った。燃焼条件等を工夫してガス化を行ったにも関わらず、燃焼管の破損もしくはガス化が不十分により、同位体比を測定するための十分なガスを得ることができなかった。ただし、その原因が濃縮時に加える酸の量の検討が不十分であることが判明しているので、近日中に測定値を得られるものと考えている。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Dissolved organic carbon and nitrate concentrations in stream - A useful index indicating carbon and nitrogen availability in catchments2005

    • 著者名/発表者名
      Konohira E., Yoshioka T.
    • 雑誌名

      Ecological Research 20・3(in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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