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東海地方の断片化した里山における森林植物の遺伝構造の解明と保全技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15780114
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学・森林工学
研究機関三重大学

研究代表者

木佐貫 博光  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (00251421)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードコバノミツバツツジ / 自殖率 / 孤立林 / アロザイム / 水分生理 / 葉の形態 / 森林の断片化 / 種子生産 / 里山 / 遺伝的構造 / 断片化 / マイクロサテライト
研究概要

東海地方の断片化した里山における森林植物の遺伝構造の解明と保全技術の開発のために,1)自殖率の推定,2)水分生理特性の解明,の2項目の調査を行った.
1)自殖率の推定:
孤立林に生育するコバノミツバツツジの種子生産および自殖率に及ぼす要因を解明するために,津市観音寺町の孤立林においてコバノミツバツツジ17個体の開花時期,開花数,さく果数,さく果サイズ,さく果に含まれる種子数の計測を行った.また,母樹の個体数密度を半径2.5mの円について求めた.各母樹から得られた実生をアロザイム分析し,他殖率を推定した.その結果,集団では自殖がほとんど行われていなかった.一方,母樹ごとに自殖率がばらついたことは,有害遺伝子数に母樹間差があることが示唆される.母樹密度と結果率や自殖率との間には相関が認められなかった.結果率と自殖率との間に認められた正の相関は,近交弱勢の小ささを示すと推定される.以上の結果から,種子生産には自殖率だけではなく個体保有の有害遺伝子数の違いも関係すると推定される.
2)水分生理特性の解明:
孤立林に生育するコバノミツバツツジの生育状態を知るために,津市観音寺町の断片化した4つの林分に生育する個体群を対象に,樹冠上部の相対照度,葉の形態として葉面積ならびに葉の乾燥重量から算出した葉面積比,PV曲線にもとづく水分生理特性を測定した.光環境に順応した同樹種の水分生理特性ならびに暗い場所における死亡率の高さから,同樹種の生育には強光による水分ストレスよりも弱光条件が生残に影響することが明らかになった.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 光環境の違いがコバノミツバツツジの葉の形態および水分特性に与える影響2006

    • 著者名/発表者名
      白木慎一, 木佐貫博光
    • 雑誌名

      中部森林研究 54(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 孤立林に生育するコバノミツバツツジの種子生産における花粉および資源の制限2005

    • 著者名/発表者名
      木佐貫博光, 服部正治, 林真由美, 石田清
    • 雑誌名

      中部森林研究 53

      ページ: 1-4

    • NAID

      130007011894

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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