研究課題/領域番号 |
15780167
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 独立行政法人農業工学研究所 |
研究代表者 |
小出水 規行 独立行政法人農業工学研究所, 農村環境部, 主任研究官 (60301222)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 農業排水路 / 魚類分布 / 生息場環境 / タモロコ / 千葉県下田川流域 / ドジョウ / 利根川流域 |
研究概要 |
本研究の目的は魚類生息場としての農業排水路の機能を解明することである。水路環境の物理的要因(水深、流れ、底質、植生等)について季節変動を明らかにし、生息魚類の個体数分布やその個体の成長段階等を把握する。環境要因と魚類個体群との変動特性を精査することにより、魚類生息場としての水路機能を評価する。 平成17年度の実績は次の1〜4である。 1.二年間(2002年7月〜2004年7月)にわたり実施した調査対象の千葉県下田川流域における農業排水路の環境データ(水深、流速、底質、カバー等)及び魚類データ(種名、個体数、魚体サイズ等)をGISソフト(ArcView等)によりデータベース化し、水路環境特性と魚類分布との関係について可視化した。 2.タモロコ(流域の主要魚種)を対象に魚類個体群と水路環境要因との関係を統計的に解析しながら、各環境要因の生息場適性基準(最適1〜不適0の曲線)を成長段階別(仔魚、稚魚・未成魚、成魚)に作成した。基準の作成は統計的手法を使用する等の客観的評価を盛り込んだ。 3.HEP法(Habitat Evaluation Procedures)やPHABSIM法(Physical Habitat Simulation Model)を援用した生息場ポテンシャル(重み付き利用可能面積)を推定し、成長段階別の生息場分布、ポテンシャルの季節変動、水路タイプの違いによる生息場形成状況等について比較した。 4.水路間の移動に伴うタモロコ個体群の交流関係について、その実態を遺伝的観点から評価できるようマイクロサテライトDNAマーカーの開発を暫定的に行い、開発手順やマーカーの利用可能性について端緒を見出すことができた。
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